久しぶりに山歩きの皆さんに同行 登らない私もいのちの洗濯

2022年4月27日


源光寺では、「お寺で楽しい思い出づくり」をコンセプトに様々な活動を重ねています。サマースクールでの「富士山登山」をきっかけに、2010年には「山歩きの会」を結成し年に2度県内の山歩きを楽しんでいます。山歩きを通して、世代を超えた出会いやつながりを大切にしてきました。

4月23日、沖の郷山(島根県)に行きました。朝から曇り空で現地は雨も心配されましたが、実際は暑くもなく寒くもなく雨にあわずちょうどよい山歩きとなりました。今回は、私も法務が重ならなかったので、運転手として皆さんとご一緒することが出来ました。皆さんが山を歩いている間、私は道の駅で昼食をとったり、店内に並べてある古本に出会ったり、車中で実家の父へ電話をしたりと、のんびりした時間を過ごすことが出来ました。

場所が変わることで、普段は見過ごしがちなことの一つひとつを新鮮に感じ取ることが出来て、とても不思議な感覚になりました。今回は、特に鳥のさえずりが印象的でした。この体験から、一般の方々にとってお寺が非日常の場であるということは、素晴らしいプラス面になるかも知れないと思いました。つまり、お寺という非日常の場に身を置くことで、日頃見過ごしている一つひとつを感じ取ることが出来たり、新たな気づきや深いふり返りが促されることがあるのではないかと、気づいたのです。

皆さんも、近くにあるお寺に足を運んでみてください。境内で静かにたたずんだり、ご住職のお許しが得られたら、本堂にお参りなさって静かに座ってみてください。長年受け継がれたいのちと仏教、さらには仏さまとのつながりを感じ取ることで、「私は一人じゃなかった!」という感動と共に、生きる力を感じ取っていただけることでしょう。

今回の山歩き参加者のお声の一部をご紹介します。
朝、頓原に着いた時は曇っていましたが、雨にあう事なく下山でき有り難かったです。
下山の途中で、足に力が入らなくて座り込んでしまいました。ガイドさんに神の手マッサージをして頂き立てた時は、とても嬉しくホッとしました。メンバーの皆様にもご迷惑をお掛けしましたが、お二人のガイドさんに助けて頂き、無事住職様の所まで辿り着けました。色々お世話になり、ありがとうございました。

昨日は、ありがとうございました。
登る前と後の今村さんのストレッチのお陰で、身体がとても気持ちいいです。
登山道も整備されたいい山でした。色々な花にも出会えました。
次の大神ヶ嶽も、楽しみにしています。

新しいメンバーも増え、和気あいあい、楽しい登山でした。
歴史に思いを馳せつつ、山野草や鳥の声にも癒やされ、頂上の眺めも良かったです。
次回も楽しみにしています。

投稿者について

福間 玄猷

1971年生まれ。本願寺派布教使・源光寺第14代住職 別名「絵本のお坊さん」 大阪府茨木市出身。平成8年三次市・源光寺へ入寺。《様々な経験を持った人々が集い、信頼できる温かなつながりを育む》そのような交流館を目指して、赤ちゃんからご年配の方まで世代を超えた活動を続けている。寺院や福祉施設はもちろん、各地の学校や保育所、コミュニティーセンター・いきいきサロンなどに招かれ、「いのち・こころ・真実を見つめる」ご法話や講演を重ねている。また、「子育て支援」「アドバンスケア・プランニング」「グリーフケア」を柱にした研修会も好評。子どもたちと富士山登山を3度完遂。グリーフケアアドバイザー1級/発達障害コミュニケーション初級指導者/つどい・さんあい 運営委員

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