子どもたちが丁寧にお出迎え

2022年5月27日

毎月お参りをさせていただくお宅です。おばあちゃまとその息子さんご夫婦、さらに小学校1年・5年・中学1年のお孫さんが、月参りを続けてくださっています。

先月のことです。玄関のベルを鳴らし扉を開けると、ずらりと並んで出迎えてくださいました。思いがけないお出迎えにびっくりしましたが、「このように丁寧にお迎えくださるのだ!!」とうれしくなりました。私が伺う直前「床に両手をついてお辞儀をしてお出迎えしようね」と、おばあちゃんが教えてくださったのでしょう。早速、おばあちゃんの真似をして出迎えてくださったお孫さんたちのなんとかわいいこと。

少子・高齢・過疎が進み、親子それぞれ生活の場が違うことの方が多い時代に、毎月一緒にお参りを重ねていただけることは私にとっても本当に貴重な仏縁となっています。このお孫さんたちが大きくなり、それぞれ親元を巣立ったとしても、「うれしい時も、悲しい時も阿弥陀さまと一緒だった。そして、玄猷さんとも一緒だった」と、もし思い出していただけるなら、僧侶冥利に尽きます。

ご縁が整わないお宅のことを嘆くよりも、まずは、ご縁が整っているお宅での仏縁を丁寧に重ねてまいります。さあ、今晩も月参りが1件、七日参りが1件ございます。行ってきます。

投稿者について

福間 玄猷

1971年生まれ。本願寺派布教使・源光寺第14代住職 別名「絵本のお坊さん」 大阪府茨木市出身。平成8年三次市・源光寺へ入寺。《様々な経験を持った人々が集い、信頼できる温かなつながりを育む》そのような交流館を目指して、赤ちゃんからご年配の方まで世代を超えた活動を続けている。寺院や福祉施設はもちろん、各地の学校や保育所、コミュニティーセンター・いきいきサロンなどに招かれ、「いのち・こころ・真実を見つめる」ご法話や講演を重ねている。また、「子育て支援」「アドバンスケア・プランニング」「グリーフケア」を柱にした研修会も好評。子どもたちと富士山登山を3度完遂。グリーフケアアドバイザー1級/発達障害コミュニケーション初級指導者/つどい・さんあい 運営委員

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