毎月お参りをさせていただくお宅です。おばあちゃまとその息子さんご夫婦、さらに小学校1年・5年・中学1年のお孫さんが、月参りを続けてくださっています。
先月のことです。玄関のベルを鳴らし扉を開けると、ずらりと並んで出迎えてくださいました。思いがけないお出迎えにびっくりしましたが、「このように丁寧にお迎えくださるのだ!!」とうれしくなりました。私が伺う直前「床に両手をついてお辞儀をしてお出迎えしようね」と、おばあちゃんが教えてくださったのでしょう。早速、おばあちゃんの真似をして出迎えてくださったお孫さんたちのなんとかわいいこと。
少子・高齢・過疎が進み、親子それぞれ生活の場が違うことの方が多い時代に、毎月一緒にお参りを重ねていただけることは私にとっても本当に貴重な仏縁となっています。このお孫さんたちが大きくなり、それぞれ親元を巣立ったとしても、「うれしい時も、悲しい時も阿弥陀さまと一緒だった。そして、玄猷さんとも一緒だった」と、もし思い出していただけるなら、僧侶冥利に尽きます。
ご縁が整わないお宅のことを嘆くよりも、まずは、ご縁が整っているお宅での仏縁を丁寧に重ねてまいります。さあ、今晩も月参りが1件、七日参りが1件ございます。行ってきます。