聞いても聞いても陥る病気 

2022年6月13日

「聞いても聞いても陥る病気」ってなあに?
それは、「あたりまえ病」です。

「有り難うの反対はなんだと思いますか?それは、あたりまえということですよ。本当はあたりまえのことは一つもなくて、世の中のことすべてが有り難いことなんですよ。その有り難さを忘れてしまうと、一つひとつがあたりまえに見えてしまいますね。だから、自分を支えている様々なつながりが見えなくなってしまい、一人ぼっちだと感じたり、まわりの人たちに強い警戒心を抱いたりしてしまうようになるのですよ」

などと、時折ご法話を聞いていても、日常の忙しさのただ中にいるとつい忘れてしまいます。いわゆる「馴れてしまう」のですね。
だからこそ、昔の方は「「慣れても馴れるな」とも教えてくださっていました。

(せめて)毎朝、目が覚めた時には、「今日も朝が来たんだな。今日もいのちをいただけたんだな。今日も身体が動くんだな」と、一つひとつの有り難さをしっかり感じて、1日をスタートさせたいですね。

投稿者について

福間 玄猷

1971年生まれ。本願寺派布教使・源光寺第14代住職 別名「絵本のお坊さん」 大阪府茨木市出身。平成8年三次市・源光寺へ入寺。《様々な経験を持った人々が集い、信頼できる温かなつながりを育む》そのような交流館を目指して、赤ちゃんからご年配の方まで世代を超えた活動を続けている。寺院や福祉施設はもちろん、各地の学校や保育所、コミュニティーセンター・いきいきサロンなどに招かれ、「いのち・こころ・真実を見つめる」ご法話や講演を重ねている。また、「子育て支援」「アドバンスケア・プランニング」「グリーフケア」を柱にした研修会も好評。子どもたちと富士山登山を3度完遂。グリーフケアアドバイザー1級/発達障害コミュニケーション初級指導者/つどい・さんあい 運営委員

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