まだ、1回しか転んでいません! 学ぶ楽しさ・生き抜く覚悟

2022年7月24日

毎月末の配り物。そうです。『御堂さん』です。
この日は、サマースクール最終日。新型コロナの感染拡大にドキドキしましたが、無事に終わることができました。昼食をいただいて、約20分の午睡。案外、目覚めがすっきりしていましたので「この勢いで配りに行こう!!」とバイクにまたがりました。風を切って走り回る気持ちよさ。サマースクールという大仕事が終わった充実感と重なって、颯爽と『御堂さん』を配ることが出来ました。

実は、あの日以来、1度も転んでいないのです。
それは、3年ほど前の冬の日でした。ヘルメットのシールドが吐息で曇ったままの状態で、前日の雨でぬかるんだ道に突っ込んでしまったのです。「あっ!」と思った瞬間に転倒。『御堂さん』は濡れて汚れるやら、1ヶ月前に中古で買ったばかりのバイクは、早速カバーにひびが入るやら。まさに、泣きっ面に蜂でした。

しかし、その転倒がきっかけとなって「転倒しないために、どうしたらよかったのか?」と原因追及が始まりました。YouTubeで「バイク 転倒」とキーワードを検索すると、たくさんの動画がヒットしました。例えば、中型バイクに乗っている人がツーリングの途中で転倒し、その後の様子も含めて動画にしてくれています。それらの動画を見て「私だけじゃなかった!」と安心するとともに、予防や対応策なども教えてくれており、とても勉強になりました。(私は50CC原付ですが)それ以来、乗り方やカーブの回り方、アクセル・ブレーキの使い方など、様々な工夫が出来るようになりました。あの日以来、1度も転倒しなくなりました。そのことが、苦手意識の軽減や自分への自信にもつながり、さらに新しい分野を学ぶきっかけにもなっています。

「どうせ、私なんて・・・」と自分の殻に閉じこもっていた頃からすると、最近は、新しい発見や気づきも増えて、日々がとても充実していると感じています。確かに、新型コロナやロシアとウクライナの戦争、国内外の事件・事故・災害などのニュースが入りますね。やっぱり、気持ちが落ち込みます。これまでなら「どうせ世間のことだから、仕方がないよ」と投げやりな気持ちになることが多かったですが、最近は「これが、娑婆を生きるということなのだ。その娑婆を生き抜くために、私は仏教に出会っていたのだ!」と肯定的に受けとめられるようになってきました。まもなく、51才です。「遅ればせながらであるけれど、娑婆を生きぬく腹がようやく座ってきたのかな?」
自分自身の変化に、少し驚いているこの頃です。

投稿者について

福間 玄猷

1971年生まれ。本願寺派布教使・源光寺第14代住職 別名「絵本のお坊さん」 大阪府茨木市出身。平成8年三次市・源光寺へ入寺。《様々な経験を持った人々が集い、信頼できる温かなつながりを育む》そのような交流館を目指して、赤ちゃんからご年配の方まで世代を超えた活動を続けている。寺院や福祉施設はもちろん、各地の学校や保育所、コミュニティーセンター・いきいきサロンなどに招かれ、「いのち・こころ・真実を見つめる」ご法話や講演を重ねている。また、「子育て支援」「アドバンスケア・プランニング」「グリーフケア」を柱にした研修会も好評。子どもたちと富士山登山を3度完遂。グリーフケアアドバイザー1級/発達障害コミュニケーション初級指導者/つどい・さんあい 運営委員

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