77年前のあの頃を思いつつ、まもなく半年となってしまうロシアとウクライナの戦争に対し、無関心に陥らず、せめて言葉を紡ぎ出したいと思っている一人です。
冒頭の言葉は、漫画の神さまと言われている手塚治虫氏の言葉です。なんと鋭い言葉でしょうか。「同乗」している仲間ということは、本来、戦争においても勝者・敗者はないということ。相手をやっつけると言うことは、回り回って自らをやっつけてしまうことになるのです。こんな単純なことに気づけない、気づいても止められない人間の愚かさは、時代が進んで文明が発展し、様々な技術が進歩しても、変わらないものなのでしょうか?
手塚氏は、戦争体験から生命の尊さを深く知り、医学の道を志して後年医学博士になりますが、結局彼自身が一番望んだ職業を選んだそうです。
今こそ、手塚氏の作品から生命の尊さをくみとり、伝えていきたいですね。
■ご紹介:広島・奥田元宋・小由女美術館 手塚治虫展(~8/30)
https://www.genso-sayume.jp/event/4664/