ようやく参ってもらえました!

2022年8月23日

お盆すぎのある日、お一人暮らしのご門徒さんのお宅にお参りをさせていただきました。

今年のはじめ、体調を崩されたこの方は、
「ずっと気になっていたんです。お盆にはぜひ参ってもらおうと思っていたんです。少し過ぎてしまいましたが、今日は参ってもらえてよかったです」
お元気な頃は、毎月参らせて頂いていました。何気ない四方山話の中に、仏教や浄土真宗のお話もやりとりできるおひとりです。

ご本人はもちろん、私がコーヒー好きであることも知ってくださっていますので、こちらではお茶の代わりに挽き立てのコーヒーを出して下さいます。夏には、写真のように、三次市内の珈琲屋さんから取り寄せたアイスコーヒーを出して下さいます。これがまた、おいしいのです。

足や腰が痛かったこと。胃腸の調子が悪かったこと。体重が少し減ったこと。近所の方が親切にしてくださること。ヘルパーさんの支援も受けていること。離れている子どもも、たまに帰ってくれて病院の付き添いなどで世話を焼いてくれていること。いつも『御堂さん』を楽しみに読んでいること。ようやく体調が戻ってきたこと・・・。
コーヒーを頂きながらの雑談も、私にとってはとても大切な人生勉強なのです。ご一緒にお参りをさせていただく時だけでなく、日常生活の飾らない一コマを聞かせていただくことが出来るので、ご本人の体調や心境の変化がうかがえるのです。このお宅への人の出入りがあることがわかると、私も安心できます。

こうして喜んで迎えていただけることに加えて、私自身の人生勉強もさせていただけるなんて、こちらがお礼をさせていただかねばなりませんね。

投稿者について

福間 玄猷

1971年生まれ。本願寺派布教使・源光寺第14代住職 別名「絵本のお坊さん」 大阪府茨木市出身。平成8年三次市・源光寺へ入寺。《様々な経験を持った人々が集い、信頼できる温かなつながりを育む》そのような交流館を目指して、赤ちゃんからご年配の方まで世代を超えた活動を続けている。寺院や福祉施設はもちろん、各地の学校や保育所、コミュニティーセンター・いきいきサロンなどに招かれ、「いのち・こころ・真実を見つめる」ご法話や講演を重ねている。また、「子育て支援」「アドバンスケア・プランニング」「グリーフケア」を柱にした研修会も好評。子どもたちと富士山登山を3度完遂。グリーフケアアドバイザー1級/発達障害コミュニケーション初級指導者/つどい・さんあい 運営委員

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