花火大会の中継に なぜか涙がこみ上げる

2022年8月27日

今晩は、頼りにしていた後輩のお通夜にお参りをさせていただいた。
ご門徒さんはもちろん、ご家族やご両親さまの心中はいかばかりだろうか。
安易に言葉にすることは、はばかられます。
ここでは、多くを書きません。
私自身も言葉にならない思いを抱えてお寺に帰り、夕食を済ませました。

家族LINEに、娘から写真が届きました。たった今、大阪では花火大会が開催されているとのことでした。その写真に返信した後、何気なくYouTubeを検索してると、なんと花火大会の中継が配信されていました。
広島・三次市の自宅にいながら、大阪の花火大会が見えるなんて、すごい時代になりました。
夏の終わりを楽しむ、皆さんの歓声も聞こえてきます。
最初は「きれいだなあ」と私も眺めていましたが、途中から、なぜだか胸が震え涙がこみ上げてきました。

ああ、もっと語り合いたかったな。
思い出もたくさんあったな。
これから、一緒に地元を盛り上げていきたかったな。
常々、諸行無常とは聞いているけど、このようなことに直面するなんて。

いのちの厳しさを実感しています。
濃密な人生を真っ正直に突っ走った彼が遺してくれたもの、その一つひとつを丁寧に思い出しながら、私も一日一日を生きていきます。
どうぞ、お浄土からお導きください。南無阿弥陀仏

投稿者について

福間 玄猷

1971年生まれ。本願寺派布教使・源光寺第14代住職 別名「絵本のお坊さん」 大阪府茨木市出身。平成8年三次市・源光寺へ入寺。《様々な経験を持った人々が集い、信頼できる温かなつながりを育む》そのような交流館を目指して、赤ちゃんからご年配の方まで世代を超えた活動を続けている。寺院や福祉施設はもちろん、各地の学校や保育所、コミュニティーセンター・いきいきサロンなどに招かれ、「いのち・こころ・真実を見つめる」ご法話や講演を重ねている。また、「子育て支援」「アドバンスケア・プランニング」「グリーフケア」を柱にした研修会も好評。子どもたちと富士山登山を3度完遂。グリーフケアアドバイザー1級/発達障害コミュニケーション初級指導者/つどい・さんあい 運営委員

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