今年は源光寺名物が一つ消えた 枯れた栗の木 

2022年10月4日

この時期は、母が作ってくださる「栗の渋皮煮」を食べることがあたりまえでした。
毎秋開催の「トーク&ライブ一期一会」では、役員やゲストの方々にもお出ししていた源光寺名物の一つでした。どなたもがその栗の大きさに驚き、おいしさや手間に感動されていました。

ところが今年は・・・。

あの大きな栗の木が、突如枯れてしまったのでした。地域の方にお尋ねすると、栗の木に虫がついたのではないかとのことでした。とても、ショックでした。
確かに、渋皮煮を作るのはとても手間がかかることを見ていましたので、無条件には喜べませんが、私にとっては毎年の楽しみの一つだったのです。

もう食べられないとなると、とてもさみしい気持ちです。これも、因縁生起(=物事は、様々な関係性の中に成り立っている)の証の一つなのですね。条件が一つ変われば、栗の木が枯れ、渋皮煮も食べられなくなるということを教えてくれているのでした。

そこで、変わりゆくことにおびえながら生きるというより、今このような条件が整っていることの不思議・尊さ・はかなさを一つひとつかみしめながら生きていきたいですね。

せめて、写真だけでもご覧ください。

投稿者について

福間 玄猷

1971年生まれ。本願寺派布教使・源光寺第14代住職 別名「絵本のお坊さん」 大阪府茨木市出身。平成8年三次市・源光寺へ入寺。《様々な経験を持った人々が集い、信頼できる温かなつながりを育む》そのような交流館を目指して、赤ちゃんからご年配の方まで世代を超えた活動を続けている。寺院や福祉施設はもちろん、各地の学校や保育所、コミュニティーセンター・いきいきサロンなどに招かれ、「いのち・こころ・真実を見つめる」ご法話や講演を重ねている。また、「子育て支援」「アドバンスケア・プランニング」「グリーフケア」を柱にした研修会も好評。子どもたちと富士山登山を3度完遂。グリーフケアアドバイザー1級/発達障害コミュニケーション初級指導者/つどい・さんあい 運営委員

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