私の方が元気をもらう 挨拶の不思議

2022年11月28日

今週の日曜日(12/4)は、源光寺報恩講法座です。
浄土真宗においては、最も賑やかに、かつ大切にお勤めさせていただく法座です。
明日は雨、明後日からは本格的な寒さ到来と聞いているので、今日は法座の準備も兼ねて、久しぶりに駐車場前の草取りをしました。側溝にもたくさんの草が伸びていました。

時間はちょうど下校時間。通学路となっている源光寺前を小学生~中学生が帰っていきます。
草取り作業をしながらですが、足音が近づいてくると、私の方から
「こんにちは」「お帰りなさい」
などと声をかけます。
「ただいま帰りました~」
と子どもたちの元気な声が返ってきます。
「今日もがんばったね!!気をつけて帰ってね」
とさらに声をかけると、
「ありがとうございます」
と返事があります。
中には、作業着の私に
「あ、げんさん!!」
と思いだしてくれる子どもたちも。
「また、絵本読んでくださいね」
「は~い、また学校で会いましょう!!」
と後ろ姿に向かって声をかけます。

小学生は、みんな返事をしてくれました。反対に、大人の方は返事がありませんでした。
元気を分けてあげようと思って、こちらから声をかけるのですが、返事が返ってくると、私の方が元気をもらっていることに気づきます。
まさに「縁起」(=お互いが関わり合いながら生きている)の姿ですね。

夕日がかげる頃に、草取りも終わりました。
ほどよい疲れとともにほっこりした気持ちで夕焼けを眺めました。

明日は、雨だそうです。いよいよ寒くなりそうです。あなたも寒さ対策をなさってくださいね。

投稿者について

福間 玄猷

1971年生まれ。本願寺派布教使・源光寺第14代住職 別名「絵本のお坊さん」 大阪府茨木市出身。平成8年三次市・源光寺へ入寺。《様々な経験を持った人々が集い、信頼できる温かなつながりを育む》そのような交流館を目指して、赤ちゃんからご年配の方まで世代を超えた活動を続けている。寺院や福祉施設はもちろん、各地の学校や保育所、コミュニティーセンター・いきいきサロンなどに招かれ、「いのち・こころ・真実を見つめる」ご法話や講演を重ねている。また、「子育て支援」「アドバンスケア・プランニング」「グリーフケア」を柱にした研修会も好評。子どもたちと富士山登山を3度完遂。グリーフケアアドバイザー1級/発達障害コミュニケーション初級指導者/つどい・さんあい 運営委員

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