寒くなりました。雪も積もりました。
この写真は、お寺の本堂に置いている石油ストーブです。
「もう、半分しかない」
「まだ、半分ある」
一つのものを見た時、その捉え方を複数もっていると心に余裕が生まれますね。
ところで、仏教には「一水四見」という有名な言葉があります。
同じ一つのものでも、見る側によっていろいろ異なって見えることで、
同じ「水」を見る場合でも、立場によって四つの様相があることをいいます。
しかも、その見方に本来優劣はないことも知っておきたいですね。
人間が「水」を見れば普通の水であるけれど、
魚にとっては、自分たちの住む世界であり住み家であり、餌を求める生活の場。
天人には、宝石で飾られ輝きを放つ池。
餓鬼には、膿血で充満した河と見えたり、飲もうとした瞬間に火に変わりからだを焼きこがず苦しみの存在に見えるもの。
と教えています。
このように、同じ一つの「水」が、「人」「魚」「天人」「餓鬼」という立場で、
おのおの異って見えることを例えたものです。
さあ、あなたにとって、いま目の前にある「水」はどのように見えていますか?
そして、あなたの身近な方は、あなたと同じように見えているでしょうか?
今晩は今からお通夜ですから、早めの投稿になりました。