どんな出来事にも意味を見いだすことが出来る

2023年1月19日

天気予報を見ています。
今週末から来週にかけては、一番の寒さがやってくると言われています。
ここ三次市では昨年末に大雪が積もり色々大変でしたが、あの時よりも気温がさらに下がる予報が出ています。
(水道管の凍結を予防するなど情報を収集して被害をできるだけ回避できるよう、気をつけて過ごしましょう)

冬の寒さが厳しいほど、春の温かさが待ちどおしいですね。
目の前の現実を、善悪や好き嫌いのどちらかに分別してとして捉えるのではなく、
寒さも温かさもどちらも意味があると受けとめることが出来た時、
私たちの視野は少しずつ広がっていくのでしょう。
寒さも温かさも、それぞれに味わえるようになります。

では、悲しくつらい出来事に出遭った時は、どうでしょうか。
つい目をそらしたり、目先の楽しみでごまかしたり、感情に振り回されたりしますよね。
それが、人間の正直な姿でしょう。

そして、しばらく時間が経過した後に
「あの出来事にも何らかの意味がある。
あの出来事を通して、私は何を感じ考えただろうか?
あの出来事を経験した者として、これからどのように生きていけるだろうか?」
と真正面から向き合おうと思えた時、娑婆を生きるきる腹が据わってきた印といえるでしょう。

一人ひとりが抱えている煩悩が影響し合い、悲しくつらい出来事が多い娑婆(=この世)だからこそ、浄土からの光が届いていたのでした。

娑婆と浄土は、どちらにも意味があるのでした。

投稿者について

福間 玄猷

1971年生まれ。本願寺派布教使・源光寺第14代住職 別名「絵本のお坊さん」 大阪府茨木市出身。平成8年三次市・源光寺へ入寺。《様々な経験を持った人々が集い、信頼できる温かなつながりを育む》そのような交流館を目指して、赤ちゃんからご年配の方まで世代を超えた活動を続けている。寺院や福祉施設はもちろん、各地の学校や保育所、コミュニティーセンター・いきいきサロンなどに招かれ、「いのち・こころ・真実を見つめる」ご法話や講演を重ねている。また、「子育て支援」「アドバンスケア・プランニング」「グリーフケア」を柱にした研修会も好評。子どもたちと富士山登山を3度完遂。グリーフケアアドバイザー1級/発達障害コミュニケーション初級指導者/つどい・さんあい 運営委員

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA