節分を過ぎても 私の心は・・・

2023年2月5日

テレビCMやコンビニの広告などは、年間行事を常に先取りで案内してきますね。
お正月が過ぎると、節分。
節分を過ぎると、バレンタイン。
バレンタインが終わると、桃の節句・・・。

経済を活性化させる点では当然のことと思いますが、いつの間にか私たちの生活や価値観が、CMや広告に誘導されて無意識のうちに変化しているかもしれません。

2月3日「節分」については様々な捉え方がありますが、あなたはどのように捉えていますか?
私も子どもの頃は、幼稚園(家でも?)で一緒に豆まきをした経験があります。
それから、お寺で浄土真宗のお話を聞くようになると、世間とはまた違う「節分」の捉え方があるのだと知ることになりました。

「鬼」とは外からやってくるものではなく、実は自分の心の奥底に潜んでいるものだと聞いてきました。それが(節分であろうとなかろうと)様々なきっかけで身口意の行為を通してあらわになり、私の心を悩ませ体を乱し、さらには周囲の人にまでその影響がおよんでしまうと捉えています。

だから、豆をまいて、巻き寿司を食べて、
「ああ、今年も節分が終わった」
と年間行事の一つにしてしまってはいけないと思いました。
心の鬼(=煩悩)を常に抱えている私であること
だからこそ、この私を真実へと導く仏さまがいること
この2つのことを、いつも思い出したいです。

ちなみに、仏さまとは仏像をイメージする方が多いと思いますが、その本質は智慧と慈悲と言われています。

投稿者について

福間 玄猷

1971年生まれ。本願寺派布教使・源光寺第14代住職 別名「絵本のお坊さん」 大阪府茨木市出身。平成8年三次市・源光寺へ入寺。《様々な経験を持った人々が集い、信頼できる温かなつながりを育む》そのような交流館を目指して、赤ちゃんからご年配の方まで世代を超えた活動を続けている。寺院や福祉施設はもちろん、各地の学校や保育所、コミュニティーセンター・いきいきサロンなどに招かれ、「いのち・こころ・真実を見つめる」ご法話や講演を重ねている。また、「子育て支援」「アドバンスケア・プランニング」「グリーフケア」を柱にした研修会も好評。子どもたちと富士山登山を3度完遂。グリーフケアアドバイザー1級/発達障害コミュニケーション初級指導者/つどい・さんあい 運営委員

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