『御堂さん』は、お寺に直接お参りできない方にとっても、浄土真宗の教えにふれていただける月刊教化誌(大阪・津村別院発行)です。久しぶりに澄み切った青空の下、『御堂さん』5月号の手配りを終えました。
あちこちの田んぼに水が入り、田起こしをしている人が見受けられます。カエルの声も賑やかです。今日は黄砂も少なめでしたから、お日さまに照らされた若葉が輝き、軒下の花もどことなくうれしそうです。
病院から帰って来られたばかりのお祖母ちゃまが、玄関にいらっしゃったところにバッタリ出くわしました。そのお祖母ちゃまは、コロナ以降一度もお目にかかることが出来なかった方でした。
毎月『御堂さん』をポストに投函しながら、(お元気だろうか?病気がちだし高齢だから大丈夫だろうか?)と案じていたお一人だったのです。
Hさん「まあ、源光寺さま。ご無沙汰しております。お元気でございますか?」
丁寧に声をかけてくださるその方は、80代後半。
私「はい、有り難うございます。こちらこそ、なかなかお声かけできずすみません。5月の『御堂さん』をお持ちしました。どうぞ、お読みになってください」
Hさん「いつもいつも届けていただいて、有り難うございます。どうぞ、お茶でも召し上がっていってください」
私「え、よろしいんですか?では、せっかくですからお言葉に甘えて」
こうして3年ぶりにお目にかかれて、安心したのとうれしかったのとで、ちょっとお邪魔することにしました。今回は、いつものお抹茶ではなく、コーヒーとおまんじゅうでおもてなしをしてくださいました。
Hさん「住職雑感も読ませていただいて、お寺の様子もよくわかりますね。いろんな活動をされているようで、結構ですね。がんばってくださいね」
私「はい、有り難うございます。応援していただけると、励みになります!!」
ご法事やご法話の場をご一緒するだけでなく、このような日常のささやかな積み重ねも、住職としてはとてもうれしいのです。
さあ、手配りが終わったので、次は郵送の準備をしなければ・・・。