あなたの今日をそっと支えることが出来たらいいな お寺の掲示板

2023年5月12日


本当なら、生まれがたい人間に生まれたことや誰とも替えることの出来ない「私」を生きていることをお互いに讃えあいたいのです。

ところが、ロシアとウクライナが関わる戦争だけでなく、国内でも若者が関わる強盗事件や各地で頻発する地震など、心配や不安が募るニュースが毎日のように飛び込んできます。
「誰を信じたらいいのかわからない」
「何を信じたらいいのかわからない」
心配や不安が募ってくると「私」や「私」の身内を護るために、他人に対して疑心暗鬼な気持ちがわき上がってしまいます。

誰もが「自分中心の心=煩悩」を抱えて生きているこの世ですから、私たちはその時々の条件によって、自覚の有無に関係なく様々なふるまい(=わかっちゃいるけどやめられない)をすることがありますね。そして、その時に目に見えたふるまいだけを見て「あの人は00だから」と、価値付けをしてしまうことがありますね。さらに、一旦刻まれた価値付けは、なかなか更新することは出来ません。

「あの人」のふるまいに対して心配や不安を抱えた時、その対策を考えることも大切です。

その上で、「あの人」も本当は□□かもしれないという縁起的視点、
私も本当は**でありたいという根源的視点
で見直すことができたら何かしらの変化が生まれるのではないか、と妄想しています。

今月のお寺の掲示板です。私の大好きな歌からいただきました。
学生さんの通学路・社会人の方の通勤路になっていますので、目に留まったあなたの今日をそっと支えることが出来たら、うれしいな。

投稿者について

福間 玄猷

1971年生まれ。本願寺派布教使・源光寺第14代住職 別名「絵本のお坊さん」 大阪府茨木市出身。平成8年三次市・源光寺へ入寺。《様々な経験を持った人々が集い、信頼できる温かなつながりを育む》そのような交流館を目指して、赤ちゃんからご年配の方まで世代を超えた活動を続けている。寺院や福祉施設はもちろん、各地の学校や保育所、コミュニティーセンター・いきいきサロンなどに招かれ、「いのち・こころ・真実を見つめる」ご法話や講演を重ねている。また、「子育て支援」「アドバンスケア・プランニング」「グリーフケア」を柱にした研修会も好評。子どもたちと富士山登山を3度完遂。グリーフケアアドバイザー1級/発達障害コミュニケーション初級指導者/つどい・さんあい 運営委員

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA