女子野球W杯は、大陸予選を勝ち抜いた12ヶ国と地域が、6チームずつグループA(カナダ・サンダーベイ)とグループB(日本・広島県三次市)に分かれて総当たり戦で戦い、各グループ上位2チームが、2024年にカナダのサンダーベイで開催されるファイナルステージへ出場することになっています。
グループBの試合が9月13~17日の日程で、私の地元である三次きんさいスタジアムで開催されていました。世界大会が地元で開催されるまたとない機会ということで、地域の皆さまにも声をかけて最終日の対キューバ戦を観に行きました。
開場の1時間半も前に到着しましたが、もう行列が出来ていました。私の前に並んでおられた方は、家族連れでわざわざ福岡からおいでになった方でした。野球に縁のない私にとって、三次きんさいスタジアムに入るのは、実は初めてでした。早く並んだおかげで、バックネット裏の最前列に座ることが出来ました。きれいに整備されたグラウンドでした。18時30分からの試合開始、場外の屋台で買った焼きそばやたこ焼きなどを食べながら観戦しました。おそらく、こんなに間近で観戦できるのは、生涯最初で最後ではないでしょうか?選手は勿論、試合を円滑に進めるために数多くのスタッフが動き回っており、その表情まで確認することが出来ました。
女子野球は、これまで日本が6連覇しているのだそうです。今回対戦するキューバは、体格ははるかに勝っています。だから、最初は大丈夫だろうかとドキドキしていました。ところが終わってみると、10対0の6回コールドゲームで日本が勝利。6チームによる総当たりは5戦全勝の1位で終えることが出来ました。もう少し接戦の方が盛りあがったのではないだろうかなどと、いらぬことを考えてしまいました。
三次市は少子高齢過疎地域の自治体ではありますが、複数のプロ野球選手が輩出されていることで有名な市です。スポーツを核とした町おこしをスローガンに、男子だけでなく女子野球もみんなで応援していこうと、三次市としても多くの準備を重ねたようです。これからは、女子野球の競技人口はもちろん、選手を応援する気運がもっと高まればいいなあと思いながら、涼しい夜風が吹くバックネット裏で観戦していました。