毎日のように、言葉巧みに口車に乗せて商売をしようとする営業電話が入ります。
毎日のように、不安をあおってアクセスを誘う詐欺メールが届きます。
毎日のように、悪口・両舌・妄語・綺語を耳にします。
だれのどんな言葉も、疑ってかからなければなりません。
疑心暗鬼の毎日です。もう、だれも信じられません。
だって、今は「だまされる方が悪い」時代なのですから。
また、言葉を切り取って勝手に尾びれ背びれが付けられるかも知れません。
気を許して、安易に悩み事相談などは出来ません。
しかし、言葉には、もう一つタイプの違うものがありそうです。
それは、悪口・両舌・妄語・綺語ではない言葉。
一人ひとりの苦悩に寄り添い、
一人ひとりの姿を明らかにし、
勇気づけ、
気づきを与え、
歩む方向へと導き、
しかも俱にあろうとする
そのような、世間にあふれている言葉とはタイプの違うもの。
もし、そのような言葉に出遇えたなら、自他共に煩悩渦巻くこの娑婆世界であっても、
生まれてきた意味や生きてきた意味が見いだせるようです。
あなたは、どんな言葉に支えられて、今を生きていますか?
あなたが支えにしている「本当の言葉」を教えて下さい。
写真は、今月の源光寺伝道掲示板です。
オスカー・ワイルド=1854年生まれ。アイルランド出身の詩人、作家、劇作家。