本堂用のこたつ 有り難うさようなら

2024年7月3日

今日は、思いがけない梅雨の晴れ間。大きな行事に向けて、準備準備。

平素から片付けていればいいのですが、つい目の前のことに追われて根本的な片付けは後回しになっています。いつもは奥の方にしまってあるものの中から、もう使わないだろうものを処分することにしました。その中には、本堂用のこたつが4つも。私が入寺した頃はまだ現役で使っており、冬期のご法座には祖父と一緒に準備したことを思い出しました。そのこたつに足を入れながら、ご年配の方がお聴聞をされていたのも覚えています。「こたつに入ってお聴聞するなんて!」とお叱りの声があるかも知れませんが、大きなストーブがない当時は特に本堂はそれだけ寒かったのかも知れませんね。
「長く座っていると、足や腰が痛くなります」との皆さんの声に沿い椅子席に切り替えた時から、もうこたつは使われなくなり、奥にしまったままになっていました。

さらには火力の強いストーブや本堂用エアコンを導入するようになって、もう出番は完全になくなりました。使わなくなって、10年近くは経っているでしょう。お隣さんから軽トラを借りて、その他の不要品も一緒に積み込みました。私は「いつか何かで使えるのではないか?」と考えるタイプなので、ついものが増えてしまいます。だから、このような時には思い切って処分しないといけません。またそのように片付けていると、「あ、これはずっと探していたものだ!」と掘り出し物に出会うことがあります。その時は、とてもうれしいですね。結局、処分するものは、軽トラいっぱいになりました。

市のクリーンセンターへは、各自が予め分別した上で持っていきますが、その後は各地から集まる膨大なゴミをセンターの職員さん順序よく処分してくださいます。ほとんど立ち仕事ですし、これからの季節は暑くなるので大変な作業だなと感じました。このクリーンセンターが一例ですが、私の見えないところで多くの方々が働いてくださっていることで、快適な日常生活が送れるのですね。あらためて、数々の「お陰さま」に思いを馳せたひとときでした。

投稿者について

福間 玄猷

1971年生まれ。本願寺派布教使・源光寺第14代住職 別名「絵本のお坊さん」 大阪府茨木市出身。平成8年三次市・源光寺へ入寺。《様々な経験を持った人々が集い、信頼できる温かなつながりを育む》そのような交流館を目指して、赤ちゃんからご年配の方まで世代を超えた活動を続けている。寺院や福祉施設はもちろん、各地の学校や保育所、コミュニティーセンター・いきいきサロンなどに招かれ、「いのち・こころ・真実を見つめる」ご法話や講演を重ねている。また、「子育て支援」「アドバンスケア・プランニング」「グリーフケア」を柱にした研修会も好評。子どもたちと富士山登山を3度完遂。グリーフケアアドバイザー1級/発達障害コミュニケーション初級指導者/つどい・さんあい 運営委員

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