「今日は30分も待っていたんですが」でも、急に恥ずかしくなった私 

2024年10月16日


虫歯治療のため、かかりつけの歯医者に向かう。そこは、予約をしていてもよく待たされる歯医者。3時の予約時間より5分早く到着。
私(今日は待たされずにすむかな?)「今日は混んでますか?」
受付A「少し待ち時間が出てますね」
私「では、ATMに行って来ます」
入金を済ませて、再び歯医者へ。待合室で雑誌を読む。日頃手にしない雑誌を読めるので、これはこれで貴重な時間だ。しばらく時間の経過を感じていると名前が呼ばれた。診察室に入る前にチラリと壁の時計を見ると、3時30分。30分も待たされたことになる。

治療台に座ってる間、待たされたことが頭の中をグルグル回る。(いろんな事情があるかもしれない。急患が入ったか?スタッフが足らないのか?皆も黙って待っているのだから自分も黙っておくべきか?でも、意見を言うことは他の患者さんのためにもなるはずだ。でも、面倒な患者と言われてはいけない。どのように伝えたら、分かってもらえるだろうか?)モヤモヤと考えている間に治療が終わった。

そして、受付で会計の支払いと次回の予約。日にちの相談をする前に、言ってしまった。できるだけ笑顔で小さな声で、
私「今日は30分も待ったんですが、後の仕事に影響したりするので、もう少し早くなるといいですね」
間髪入れず、もう一人の受付の人が
受付B「福間さんの今日の予約は3時半からになっていました。早くに来ていただいて有り難うございました」
一瞬で、私は恥ずかしくなった。自分の間違いに全く気づかず、相手に否があると思い込んで疑わなかった。そして、治療の間も相手の否をいかに正そうかと考えあぐねていたのだから。
受付B「次回はいつにしますか?」
私「はい、来週のこの日に」
受付B「お時間はどうしましょう」
私「はい、今日と同じ3時半でお願いします」

受付の方に、自分の勘違いを何度も謝りながら、体を少し小さくして歯医者を出た。
次回は、気をつけて出かけよう。

投稿者について

福間 玄猷

1971年生まれ。本願寺派布教使・源光寺第14代住職 別名「絵本のお坊さん」 大阪府茨木市出身。平成8年三次市・源光寺へ入寺。《様々な経験を持った人々が集い、信頼できる温かなつながりを育む》そのような交流館を目指して、赤ちゃんからご年配の方まで世代を超えた活動を続けている。寺院や福祉施設はもちろん、各地の学校や保育所、コミュニティーセンター・いきいきサロンなどに招かれ、「いのち・こころ・真実を見つめる」ご法話や講演を重ねている。また、「子育て支援」「アドバンスケア・プランニング」「グリーフケア」を柱にした研修会も好評。子どもたちと富士山登山を3度完遂。グリーフケアアドバイザー1級/発達障害コミュニケーション初級指導者/つどい・さんあい 運営委員

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