一粒に込められた愛情と手間 農家さんのおかげさまに感謝

2025年3月17日

ここ数日、イチゴ狩りのニュースを耳にするようになりました。先日、知り合いの農家さんから、とびきり美味しいいちごをお供えいただきました。 お米作りに携わる方の高齢化が大きな課題となっていますが、それは他の農産物についても例外ではないようです。

その農家さんも年齢を重ねたため、農場の譲渡先を探していた時期があったそうです。ただ、最終的に話がまとまらず、現在も事業を継続されているそうです。事業の継続を決めた後、膝や腰を痛めてしまい、治療や手術、リハビリを繰り返しながらなんとか栽培を続けていらっしゃいます。

体が痛いからと言って、農作物の成長を止めることは出来ません。だから、作業を休むことは出来ません。人間の都合よりも、農作物のリズムが最優先されるのです。 農作物ごとに、収穫に最も適した時間があります。収穫時期になると、体に鞭打って出荷作業に取り組まなければなりません。朝早くからの収穫作業で、昼過ぎには体がくたくたになるそうです。

いただいたイチゴも、昨今の物価高で、燃料代や資材代が上がる中、価格に転嫁することもできず、ギリギリの状況で栽培されたものだそうです。唯一、消費者の「美味しかったよ」という声だけが、その原動力になっているのだとか。

お米は「八十八の手間」がかかってようやくできると聞いたことがありますが、このいちごにも、並々ならぬ愛情と手間が、きっとかけられているのでしょう。 だからこそ、こんなにも美味しいいちごになっているのだと思いました。栽培に関わる話を聞けば聞くほど、農家さんの苦労に頭が下がる思いです。

日頃は、つい値段や見栄えだけで判断しがちな私たち。農作物一つ一つに込められた愛情と手間を、まさに「おかげさま」と振り返りながら、感謝の気持ちを込めて食べさせていただきたいです。

仏さまにお供えした後、すぐに写真を撮っておけばよかったのですが、母が夕食のデザートに盛り付けてくれました。何個か食べた後に「これほど美味しくて濃厚ないちごはないな!」と気づき、慌てて写真を撮りました(笑)。

投稿者について

福間 玄猷

1971年生まれ。本願寺派布教使・源光寺第14代住職 別名「絵本のお坊さん」 大阪府茨木市出身。平成8年三次市・源光寺へ入寺。《様々な経験を持った人々が集い、信頼できる温かなつながりを育む》そのような交流館を目指して、赤ちゃんからご年配の方まで世代を超えた活動を続けている。寺院や福祉施設はもちろん、各地の学校や保育所、コミュニティーセンター・いきいきサロンなどに招かれ、「いのち・こころ・真実を見つめる」ご法話や講演を重ねている。また、「子育て支援」「アドバンスケア・プランニング」「グリーフケア」を柱にした研修会も好評。子どもたちと富士山登山を3度完遂。グリーフケアアドバイザー1級/発達障害コミュニケーション初級指導者/つどい・さんあい 運営委員

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