健康診断を受けていますか?健康診断と法話聴聞の共通点

2024年9月2日


私の場合は、前回受けた記録が2020年とありますので、4年ぶりとなります。今回は、家族の強い要望を受けて8月下旬に行ってきました。

前回と比較すると、今回は検査キットが進化していたり、検査項目の説明が丁寧になっていたり、意思の確認を求められることが多かったように感じました。
私としては、本来2回分を提出するはずの検便を1回しか提出できなかったのが、残念でした。検診日から逆算して3日以内の大便と書いてあったのですが、私は4日前に立派な大便が出てしまったのです。そしてその後便通が止まってしまい、検診当日の朝、わずかな大便が出ました。ただ、コロコロした大便でしたので、検査キットに上手にこすりつけることが出来ませんでした。1回分しか提出できなかったこともあって、正確な検診結果になるのか少し心配な私です。

前回苦手だった胃カメラのバリウムもなんとか飲むことができました。検査台が左右上下に動き、私自身も技師さんの指示に従って、何度も動かなければなりません。たくさんのバリウムを飲んだ後ですし、ゲップをしてはいけないと言われていますので、なおさら大変です。倒立のような体勢になることもあり、腕力だけでは少し心細かった前回に比べ、肩で体重を支えるクッションのようなものが追加されていました。これらは、多くの方が受診した時に出された要望の中から工夫を重ねた証なのだと思いました。

すべての検査が終わり、下剤とペットボトルの水をもらって帰りました。その日のうちにバリウムを出したので、おなかもすっきりしました。数週間後の検査結果が楽しみでもあり、不安でもあります。

ふと、健康診断とお寺での法話聴聞は共通点があるなと思いました。
・自分のことだけど、案外知らないことが多い。(わかっているつもりだけど、それはたいてい自分勝手な解釈である)
・自分の目で自分を見ることは出来ない。(体調などの健康状態/生き様)
・だから、誰か何かの手を借りてようやくわかる。(検査を通して初めてわかる/お経を通して自身の生き様が明らかになる)
・結果を知ることで、これからはどうだったらいいかなと方向性が見えてくる。(食事・運動・睡眠などの生活習慣を修正する/自分のわがままを貫くのではなく、仏さまの光に照らされた生き様に出遇っていく)

あなたも、毎年健康診断に行くように、お寺の法話会に定期的に足を運んでみてはいかがでしょうか?きっと、何か大切な発見があると思いますよ。(お葬式やご法事だけの仏縁では勿体ないですよ!)

投稿者について

福間 玄猷

1971年生まれ。本願寺派布教使・源光寺第14代住職 別名「絵本のお坊さん」 大阪府茨木市出身。平成8年三次市・源光寺へ入寺。《様々な経験を持った人々が集い、信頼できる温かなつながりを育む》そのような交流館を目指して、赤ちゃんからご年配の方まで世代を超えた活動を続けている。寺院や福祉施設はもちろん、各地の学校や保育所、コミュニティーセンター・いきいきサロンなどに招かれ、「いのち・こころ・真実を見つめる」ご法話や講演を重ねている。また、「子育て支援」「アドバンスケア・プランニング」「グリーフケア」を柱にした研修会も好評。子どもたちと富士山登山を3度完遂。グリーフケアアドバイザー1級/発達障害コミュニケーション初級指導者/つどい・さんあい 運営委員

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