少なくなったとはいえ、源光寺では月に数件の逮夜参り(いわゆる月参り)があります。それぞれのお宅で、お茶やお菓子のおもてなしをしてくださいます。お菓子で思い出すのは、三次に嫁いだ直後の一年間は「三次の名物ですから」と、ほとんどのお宅が「泡雪」という卵白を使ったお菓子を出してくださったのを思い出します。天皇陛下の献上品になったこともあると聞いたことがあります。物がない時代に、卵と砂糖を使ったお菓子はきっと高級品だったに違いありません。
今では、もう「泡雪」を出してくださるお宅はほとんどなくなりましたが、季節に合わせたおもてなしを頂きます。お菓子やお茶を頂きながらお互いの近況報告などをしたあとに、いよいよ読経が始まります。秋のおもてなしの一部をご覧頂きます。