埼玉・八潮市道路陥没事故 救助活動の進展を願うとともに、背景にある課題を考える

2025年1月29日

昨日午前、埼玉・八潮市で発生した道路陥没事故のライブ映像が、今もなお流れています。多数の人々が関わり、懸命な救助活動が続けられている様子に、ただただ心を痛めています。

安否が不明の運転手さんのご無事を願うとともに、ご家族の心中を思うと、言葉が見つかりません。

救助にあたられている方々には、心から労いの言葉をおかけしたいと思います。動画には様々なコメントが流れていますが、私たちは、この画面を通して現場のすべてを把握することはできません。現場からの報告を逐一受けながら、各関係機関が連携し、様々な検討が重ねられていることでしょう。

これほどの陥没事故は、想定外の事態であり、救助活動に携わる方々の疲労も計り知れません。状況を完全に把握できていない場合、安易な批判は慎むべきだと私は考えます。

一刻も早く運転手さんが救出され、そして、周囲の方々の生活が一日も早く元に戻ることを願っています。また、今回の事故を教訓として、徹底的な原因究明と再発防止策が講じられることを切に願います。

実は先日、広島でも同様の陥没事故が発生したばかりです。周辺の住宅が損壊し、建物の解体や住民の転居を余儀なくされたと聞いており、今回の事故も決して他人事ではありません。

高度経済成長期に整備されたインフラが老朽化し、同様の事故は今後どこでも起こりうると言われています。地震などの災害対策については、阪神・淡路大震災30年を機に様々なアナウンスがされていますが、平常時でもこのような大規模な事故が起きてしまったことに、改めて驚きを隠せません。

事故の背景には、ライフライン維持管理に関する組織の広域化、予算や人員不足といった課題があるとも言われています。昨今、日本における安心・安全が揺らいでいるように感じるのは、私だけでしょうか。

総理大臣を始めとする国の政治家、そして都道府県・市町村の政治家の皆さんには、どうか私利私欲ではなく、国民の生活を守るための政治を行ってほしいと、切に願います。

投稿者について

福間 玄猷

1971年生まれ。本願寺派布教使・源光寺第14代住職 別名「絵本のお坊さん」 大阪府茨木市出身。平成8年三次市・源光寺へ入寺。《様々な経験を持った人々が集い、信頼できる温かなつながりを育む》そのような交流館を目指して、赤ちゃんからご年配の方まで世代を超えた活動を続けている。寺院や福祉施設はもちろん、各地の学校や保育所、コミュニティーセンター・いきいきサロンなどに招かれ、「いのち・こころ・真実を見つめる」ご法話や講演を重ねている。また、「子育て支援」「アドバンスケア・プランニング」「グリーフケア」を柱にした研修会も好評。子どもたちと富士山登山を3度完遂。グリーフケアアドバイザー1級/発達障害コミュニケーション初級指導者/つどい・さんあい 運営委員

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