お釈迦さまの絵本をご紹介 春のお彼岸に向けて

2025年3月10日

次第に暖かくなってきましたね。まもなく春のお彼岸が迎えます。お彼岸は、単にお墓参りをしておしまいではありません。お墓参りやお仏壇参りを通して、先立たれたご先祖を偲ぶこと。そして、お寺での法話会の聴聞を通して、今度は私たち自身が仏さまの教えに出遇い、その願いと働きに支えられながらこの人生を生きぬくことを確認する大切な仏事です。

今日は、素晴らしい絵本をご紹介したいと思います。『平山郁夫のお釈迦さまの生涯』という絵本です。平山郁夫先生といえば世界的にも有名な方で、長年にわたりお釈迦さまや仏教伝来に関わるたくさんの絵を遺されました。尾道市瀬戸田にある「平山郁夫美術館」を訪れた方もあるでしょう。それらの絵の前に佇むと、時代も場所も飛び越えて当時の人々に思いを馳せることができます。そして、一人一人に声をかけ、「人々が本当に幸せになる道」を説き続けたお釈迦さまのお姿を思い浮かべることができます。その平山先生の絵に、高田好胤さん(薬師寺元管主)が文を添え、西村和子さんが編集されたのがこの絵本です。

私がこの絵本を初めて手にしたのは、もう30年ほど前になるでしょうか。それ以来、自分が読み重ねるだけでなく、お寺での子ども会活動やご門徒さんのお通夜・ご法事などでも手垢がつくほど読み続けてきました。何度読んでも、その時々に新たな発見があり、まさに生涯の宝物となる絵本です。

この度、西村和子さんのご子息である工藤茂樹さんとご縁が出来ました。この絵本の管理や販売のすべてを任されていらっしゃるそうですが、その在庫がまだ数千冊積み上げられているそうです。「ある時期になると、在庫はすべて廃棄処分になってしまう」ともおっしゃっておられました。私としては、これだけ素晴らしい絵本が在庫処分になることだけはなんとか避けたいと思い、わずかながらでもその協力をさせていただくべく、今日の投稿・ご紹介となりました。私の限られたつながりの中でしかお声かけが出来ないのですが、皆さまや身近な方々への「人生の宝物」として受け継がれることを切に願っています。

昨日のお彼岸の法話会にお参りの方々へ、この絵本を紹介をさせていただきましたら、何人もの方が「私も読みたい」「孫にプレゼントしたい」などと購入を申し出てくださいました。同じように購入をご希望の方は、下記までご連絡をいただければ幸いです。諸事情で、残された時間はあまり長くないようです。どうぞ、お早めにご検討やご紹介をいただければ幸いです。

■ご紹介:博雅堂公式ホームページ(送料無料です。出来ますなら、公式通販でのご購入をいただければ幸いです。)
https://www.hakugado.co.jp/books/%e5%b9%b3%e5%b1%b1%e9%83%81%e5%a4%ab%e3%81%ae%e3%81%8a%e9%87%88%e8%bf%a6%e3%81%95%e3%81%be%e3%81%ae%e7%94%9f%e6%b6%af/

■工藤茂樹さまメールアドレス  sigeki1968@gmail.com

投稿者について

福間 玄猷

1971年生まれ。本願寺派布教使・源光寺第14代住職 別名「絵本のお坊さん」 大阪府茨木市出身。平成8年三次市・源光寺へ入寺。《様々な経験を持った人々が集い、信頼できる温かなつながりを育む》そのような交流館を目指して、赤ちゃんからご年配の方まで世代を超えた活動を続けている。寺院や福祉施設はもちろん、各地の学校や保育所、コミュニティーセンター・いきいきサロンなどに招かれ、「いのち・こころ・真実を見つめる」ご法話や講演を重ねている。また、「子育て支援」「アドバンスケア・プランニング」「グリーフケア」を柱にした研修会も好評。子どもたちと富士山登山を3度完遂。グリーフケアアドバイザー1級/発達障害コミュニケーション初級指導者/つどい・さんあい 運営委員

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA