お寺がもう一つの居場所に 親なきあと講演会ご案内

2025年6月11日

あなたは、「80-50問題」という言葉を聞いたことがありますか?
この「80-50」とは、「80代の親世代と50代の子ども世代」を指しています。その中で、特に心身のハンディーや生きづらさを抱えているお子さんとそのお子さんを持つ親世代を支援する視点から、「80-50問題」という言葉で、ニュースなどで取り上げられることがあります。平均寿命に至る親世代として心配なのは、自身の亡き後のお子さんの将来です。親世代の不安や悩みを共有し、子どもが少しでも生きやすい地域社会を創るための様々な連携の場として、各地・各方面で取り組みが続けられています。

源光寺では、今週土曜日に「親なきあと相談室」講演会を開催いたします。冒頭にご紹介した「80-50問題」に取り組む、(一社)お寺と教会の親なきあと相談室・源光寺支部としての取り組みです。今年度で3年目を迎えました。

去る4月は、「縁ディングノートを一緒に書いてみよう」をテーマに、福本知輝さん(福本FP事務所代表・当相談室アドバイザー)をお招きして、講演会を開催しました。年数を重ねることで、続けて参加なさる方が増えてきました。参加者同士が自然に声をかけ合い、再会を喜んだり、お互いの経験を分かち合う姿があちこちで見られました。講師陣とも顔なじみになったことで、質疑応答も非常に活発に行われるようになってきました。

その様子を見ていた私は「もしかすると一回きりの相談会ではなく、こうして継続して参加し語り合えるという安心感が、自然と参加者の心を開き、ここがそれぞれの「居場所」の一つになっているのかもしれない」と、胸が熱くなるのを感じました。もし、お寺がそのような役割を少しでも担えるのであれば、こんなに嬉しいことはありません。

時折、「行政や他の専門機関でも相談窓口はあるのに、なぜお寺で?」という質問をいただくことがあります。確かに、様々な場所で専門的なサポートは行われていますし、私たちもそれらの機関との連携を大切にしています。その上で、お寺だからこそ担える、少し違った役割や意義があると考えているのです。

この続きは、新しく解説しましたnoteへお進みください。
https://note.com/firf34/n/n043a8251000a

投稿者について

福間 玄猷

1971年生まれ。本願寺派布教使・源光寺第14代住職 別名「絵本のお坊さん」 大阪府茨木市出身。平成8年三次市・源光寺へ入寺。《様々な経験を持った人々が集い、信頼できる温かなつながりを育む》そのような交流館を目指して、赤ちゃんからご年配の方まで世代を超えた活動を続けている。寺院や福祉施設はもちろん、各地の学校や保育所、コミュニティーセンター・いきいきサロンなどに招かれ、「いのち・こころ・真実を見つめる」ご法話や講演を重ねている。また、「子育て支援」「アドバンスケア・プランニング」「グリーフケア」を柱にした研修会も好評。子どもたちと富士山登山を3度完遂。グリーフケアアドバイザー1級/発達障害コミュニケーション初級指導者/つどい・さんあい 運営委員

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