

源光寺では毎年7月下旬にサマースクールを開催します。27年目となる今年は、30人を超える子どもたちが通う5日間の開催ですから、お寺の家族だけでは到底目が届きません。そこで、ボランティアとして関わっていただける方を、毎年お願いすることになります。今年は、20代から70代までの7人に加えて、中学生も駆けつけてくれました。サマースクールの期間中は、子どもメインの打ち合わせなどが主ですから、先生同士でゆっくりお話しをすることは出来ません。どこかのタイミングで、皆さんのご苦労をねぎらいながら今後の夢のある話をしたいなと思っていました。
8月最後の日曜日、先生方が再び集まってくださいました。三次市内の「鶏小屋」さんで慰労会。お料理をいただく前に、サマースクールの最終日に子どもたちが書いた感想文を読み上げました。そして、食事の言葉。美味しい料理を頂戴しながら、自ずと子どもたちの様子を振り返る時間となりました。
「子どもたちが正座をしてお経をあげる姿が素晴らしい」
「原爆瓦を通した平和学習を重ねてこられた広島の吉川先生のお話に、一生懸命に聞き入っていた」
「日を重ねるごとに、正信偈やあんぱんまんのマーチを歌う声が大きくなり、成長ぶりがよく見えた」「1年生の時には落ち着きがなくよく注意をしていた子だけれど、今年は集中して取り組めていた。始まる前に、一人で阿弥陀さまの前で合掌している姿を見て感動した」
さらには、
「今年は、勇気という統一テーマに沿って進めたことが良かった」
「先生方が毎日変わってお話しされたことも、子どもたちには新鮮で、心に残ったようだ」
「保護者も単なる送り迎えだけでなく、お寺の荘厳な雰囲気や子どもたちの敬虔な姿にふれたらいいのではないか」
「学校の職を退いた後、このサマースクールに誘われて今年が7年目。サマースクールの期間は、ほかの予定を入れないようにしてこれまで皆勤で通っている」
など、運営上の気づきや保護者・先生がたの話題にも拡がっていきました。
こうして集まってくださる先生方ですから、経歴・経験も豊富で、人脈も大変広い方々ばかりです。それぞれが関わっておられる活動のお誘いのほか、新たに生まれた構想などもあり、とても楽しく有意義なひとときとなりました。
私としては、源光寺のサマースクールだけが盛り上がっても、意味はないと思っています。少子高齢過疎の現状であっても、信頼し合える人のつながりが生まれ、共に支え合い、学び会える地域に成長していくことを願っています。それが、地域課題の解決の一歩になれば、なおうれしいのです。
図らずもこの度の慰労会が、そのような動きのきっかけになりそうな予感がしてきました。人との出会いとは、本当に不思議なものですね。そして、生きてゆく元気をいただくものですね。
来年のサマースクールも、楽しみです。