「若い二人がこれから家庭を築いていく中で、きっと色々な困難にぶつかることでしょう。
そんな時、ぜひとも皆さまの変わらぬお力添えを頂戴したく存じます。
何分、未熟な二人ですから、夫婦として一人前になるまでは、平坦な道のりではないかもしれません。
勝手なお願いではございますが、これからも、皆様のご指導とご鞭撻を賜りたく思っております」
これは、何の挨拶だと思われるだろうか。
そう、結婚式でのお礼の挨拶である。新郎・新婦はもちろん列席したもの皆が、喜びと感動の中で耳にする言葉である。
では、こちらはどうだろうか。
「これもひとえに皆様方のおかげと、深く感謝いたしております。故人に代わりまして、心よりお礼申し上げます。
残された私ども未熟者ではございますが、今後ともご指導・ご鞭撻を賜りますよう、何卒よろしくお願い申し上げます。
本日は最後までお見送りいただき、ありがとうございました」
そう、葬儀の際の喪主の挨拶である。
結婚式と葬儀。喜びと悲しみ。まるで正反対の場面。
これらの挨拶は、社交辞令の決まり文句のように受け止められており、深く考えることはなかったかもしれないが、
共通する言葉がいくつか含まれている。あなたは、いくつ発見できるだろうか。
「ご指導とご鞭撻」はすぐ発見できただろう。そして、私が以前から気になっていた言葉、それは「未熟な」「未熟者」という言葉である。
結婚式では、それこそ若い2人に対する言葉なのでうなずけるが、同じ言葉が葬儀の場でも使われているのだ。
立派な社会人である喪主やその家族に対して「未熟者」とはどういうことなのだろうか。
これは、年齢や社会的に未熟と言うことではない。「大切な方を亡くした悲しみは、いくつになっても辛いもので、
一人ぼっちでは到底受け止めることは出来ない。縁ある方々とのつながりや分かち合いの中でこそ、
その悲しみを受け止めようと次第に心が動いていく」ことを皆が体験的に知っていたのだ。
「大切な方を亡くしたが、一人ではないこと」そして「一人にしてはならないこと」、
「人は支えられてこそ、悲喜交々の人生を歩んでいけること」を自然に気づかせる意味深い言葉だったと気づくようになった。
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■絵本大好き住職が出来ること。
1.仏さまのお話(=ご法話の会) ご依頼の場所へ出向き、人生の確かなよりどころ
として仏さまのお話しをします。
2.絵本の読み語り ご希望の場所に出向き、年齢にあわせた読み語りをします。
3.悩み事相談 人生・子育て・孫育て・人間関係・仏事などのご相談をお受けします。
4.お寺での楽しい行事をご紹介します。-門信徒会・仏教婦人会・お寺の子ども会
などで、新たな出会いと学びが広がります。
5.お坊さんとのコラボをお受けできます。お坊さんとの化学反応を楽しみませんか。
6.お寺という宗教空間をお貸しできます。深い気づきや発見があるでしょう。
7.お寺でのボランティアをご紹介します。
8.お墓の相続に関するご相談もお受けします。(樹木葬型公園墓地びおらの丘)
9.仏教入門講座をおすすめします。仏教の教えや作法のイロハから、
わかりやすくお話しします。