境内の紫陽花が、美しく咲いています。それぞれを眺めていたら、すごい発見をしました。
もう枯れてしまったと思っていた松に、なんと新芽が生えていたのです。
この松は2011年の源光寺第14代住職継職記念に、ご門徒さんと一緒に植えたものだったのです。
根元には、「松寿千年翠」という立て札をたてました。松が長年この境内に生きつくように、「源光寺が末永く継承され、仏さまの教えが代々相続される」ことに願いを込めたものでした。
ところが、昨年末くらいから枯れた様子(=最後の写真)が目につくようになり、「千年どころか10年で枯れてしまうなんて、源光寺の先行きを暗示しているようでなんともつらいことだ!」と、一人で落ち込んでいたのです。
だから、思いがけず新芽を確認した時、とてもうれしかったのです。
些細なことで一喜一憂する私の心はなんとも頼りになりませんが、松の生命力には本当に勇気づけられました。また、2500年以上も時代や、国を超えて、仏教がこの私の手元にまで伝えられてきたことの不思議さにも、改めて感動しています。