親戚のご法事で、何度もお参りくださる方々には、いつまでも「ご法事の目的」という同じ話をすることはできない。
日常生活でもご法事の日のことを思い出して人生のヒントにしていただけるよう、少しずつ仏教の教えにふれるご法話を心がけている。
「皆さんは、縁起という言葉を聞いたり、使ったりすることがありますか?」
「はい、黒い猫が横切ったりすると縁起が悪いとか、カラスがなくと縁起が悪いとか、聞いたことがあります」
「そうですね、現代では、物事の善し悪しを示す言葉として縁起という言葉が使われていますね。
この言葉は、元々仏教の教えを示す言葉だったんですよ。
これは、もともと因縁生起というお釈迦さまの悟りの内容を示す言葉の一つだったんです。
因=原因、縁=条件をあらわし、一つの結果は、原因によって生まれ、条件によって起こっている。
一つ一つのいのちや物事が存在している姿(=果)を丁寧に観た言葉だったんです。
花が咲いているという結果は、花の種と花を咲かせる様々な条件をも含めて観ることがなければ、
本当に観たことにはなりません。さらには、同じ種でも、条件が変われば、花の様子も変わってくるという、
条件や人間の行為の大切さをも説いた言葉だったんです。
世の中では、寿命よりも若くして亡くなられた時、「なんとかわいそうに」と声をかけることがありますが、
亡くなられた時の状況や年齢をことさら強調して善し悪しをつけるのではなく、
00年生きてくれて、関わり、教えてくれた人生すべてを思い出しながら、
そのことを糧にしてこれからを生きていってください」とご法話をしめくくった。
さあ、少し話を発展させよう。今回の新型コロナウイルスについても、
「怖い怖い」と不安に振り回されて終わるのではなく、その因・縁・果を冷静に観て、
今後はどのような条件を整えればその感染拡大を防げるだろうかと、落ち着いて議論していきたい。
また、最前線で診断や治療・看護、さらには乗客の支援に当たってくださっている方のご苦労にも、思いをはせたい。
■絵本のお坊さん問い合わせ先
名前:福間玄猷(ふくまげんゆう)
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■絵本大好き住職が出来ること。
1.仏さまのお話(=ご法話の会) ご依頼の場所へ出向き、人生の確かなよりどころ
として仏さまのお話しをします。
2.絵本の読み語り ご希望の場所に出向き、年齢にあわせた読み語りをします。
3.悩み事相談 人生・子育て・孫育て・人間関係・仏事などのご相談をお受けします。
4.お寺での楽しい行事をご紹介します。-門信徒会・仏教婦人会・お寺の子ども会
などで、新たな出会いと学びが広がります。
5.お坊さんとのコラボをお受けできます。お坊さんとの化学反応を楽しみませんか。
6.お寺という宗教空間をお貸しできます。深い気づきや発見があるでしょう。
7.お寺でのボランティアをご紹介します。
8.お墓の相続に関するご相談もお受けします。(樹林葬型公園墓地びおらの丘)
9.仏教入門講座をおすすめします。仏教の教えや作法のイロハから、
わかりやすくお話しします。