テレビCMやコンビニの広告などは、年間行事を常に先取りで案内してきますね。
お正月が過ぎると、節分。
節分を過ぎると、バレンタイン。
バレンタインが終わると、桃の節句・・・。
経済を活性化させる点では当然のことと思いますが、いつの間にか私たちの生活や価値観が、CMや広告に誘導されて無意識のうちに変化しているかもしれません。
2月3日「節分」については様々な捉え方がありますが、あなたはどのように捉えていますか?
私も子どもの頃は、幼稚園(家でも?)で一緒に豆まきをした経験があります。
それから、お寺で浄土真宗のお話を聞くようになると、世間とはまた違う「節分」の捉え方があるのだと知ることになりました。
「鬼」とは外からやってくるものではなく、実は自分の心の奥底に潜んでいるものだと聞いてきました。それが(節分であろうとなかろうと)様々なきっかけで身口意の行為を通してあらわになり、私の心を悩ませ体を乱し、さらには周囲の人にまでその影響がおよんでしまうと捉えています。
だから、豆をまいて、巻き寿司を食べて、
「ああ、今年も節分が終わった」
と年間行事の一つにしてしまってはいけないと思いました。
心の鬼(=煩悩)を常に抱えている私であること
だからこそ、この私を真実へと導く仏さまがいること
この2つのことを、いつも思い出したいです。
ちなみに、仏さまとは仏像をイメージする方が多いと思いますが、その本質は智慧と慈悲と言われています。