独りじゃない! 出会いと関わりがうれしいグリーフケア研修会

2024年5月27日


5月下旬、広島市内にある超覚寺さまに宗旨を超えた20人余りの僧侶が集いました。一般社団法人リヴオンが主催する「僧侶のためのグリーフケア連続講座in広島」が開催されたのです。私は、阪神・淡路大震災の経験がきっかけでグリーフケアを学び始めました。これまでに、日本グリーフケア協会でグリーフケアアドバイザー1級を取得。リヴオンで、オンデマンド基礎講座を終了しました。新型コロナが落ち着いた今、リアルの連続講座が地元広島で開催されるとあって、日程や受講料をなんとかやりくりしながら参加することにしました。

私はこれまで、僧侶としてお葬儀やご法事の場でご門徒さんの様々なグリーフに出会ってきました。また、東日本大震災や熊本地震・西日本豪雨災害などの復興支援に関わり、災害に被災された方々の声を聞いてきました。人それぞれのグリーフがあり、その後の歩みもそれぞれであること。そして、そのグリーフにより添い、そっとケアを届けている方々がいらっしゃることも知りました。これまでのグリーフケアの学びが、ご門徒さんとの関わりに大いに役立ってきました。そして、昨年には実父との急な別れを経験しました。遺族として経験する心身の様々な変化は、学んできたことの多くを追体験するものでした。
だからこそ、今回は出会いと関わりを求めていたと思うのです。
「他のお寺さまは、ご遺族の方々とどのように関わっておられるのだろう」
「ご自身のグリーフは、どのようにケアされるのだろう」
など。直接学び合う仲間として、教えていただいたり語り合いたいと心の奥底で願っていた気がするのです。

この連続講座は、講義に加えてワークと呼ばれる体験学習が組まれています。安心した場所で自分に向き合い、表現し、参加者同士で分かち合う。少しの戸惑いや恥ずかしさ、表現した時に返ってくる仲間からのつぶやき、そして安堵。この繰り返しを体験できることで、「独りじゃない」実感だけでなく、グリーフを抱えているご本人への想像力が豊かになっていくようです。それによって、関わり方もその引き出しが自ずと増えていくのです。学びと気づきの連続で、1日が終わった時は頭の中が沸騰しているようでした。

(僧侶としてご門徒・お檀家さんのグリーフに丁寧に関わりたいという)同じ志を持った僧侶仲間に出会えたこと。ご門徒への関わり方に関して、自分とは違う視点からアドバイスを頂けたこと。学んだことを直ちにご門徒さんに還元できること。この3点が、第1回目を参加してよかったと実感していることです。

翌日の七日参りには、講座で紹介された「大切な人をなくした人のための権利条約」をプリントアウトして持参し、ご門徒さんと一緒に音読しました。ご主人を亡くされたその方は、涙を流しながら「いい文章ですね」と何度も何度も読み直しておられました。さて、来月はどんな学びと気づきがあるだろう。

■ご紹介:一般社団法人リヴオン ホームページ
https://www.live-on.me/

投稿者について

福間 玄猷

1971年生まれ。本願寺派布教使・源光寺第14代住職 別名「絵本のお坊さん」 大阪府茨木市出身。平成8年三次市・源光寺へ入寺。《様々な経験を持った人々が集い、信頼できる温かなつながりを育む》そのような交流館を目指して、赤ちゃんからご年配の方まで世代を超えた活動を続けている。寺院や福祉施設はもちろん、各地の学校や保育所、コミュニティーセンター・いきいきサロンなどに招かれ、「いのち・こころ・真実を見つめる」ご法話や講演を重ねている。また、「子育て支援」「アドバンスケア・プランニング」「グリーフケア」を柱にした研修会も好評。子どもたちと富士山登山を3度完遂。グリーフケアアドバイザー1級/発達障害コミュニケーション初級指導者/つどい・さんあい 運営委員

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