この「お寺と教会の親なきあと相談室」は、全国ですでに15カ所の寺院支部が活動をしており、支部間での相談事例共有や情報交換はもちろん、地元専門職の方との連携も大切にしています。さらに、財団に在籍する複数のアドバイザーに支部から相談できる体制も整っています。これらのバックアップ体制が整えられていることで、これまで私一人の経験や知識では十分対応できなかった相談事例についても、より具体的に関わりを持つことが出来るのではないかと考えています。
心身の様々なハンディーや生きづらさを抱えていることで地域とのつながりが少なく、孤立しがちな人たちやその親世代が抱える問題は多岐にわたっています。しかも、親世代がいつまでも元気でいられるとは限りません。親世代が元気な間に地域での顔が見えるつながりを拡げたり、今後手助けとなる行政の施策、民間団体のサービスなどについて相談できたりすることは、親子ともども大きな安心につながると思います。