
ご法話をご依頼いただいたお寺様へのお土産を購入するため、地元の産直市「トレッタ」や「三次ワイナリー」を覗いてみた。いろんな物産が並んでいる一角に、この時期ならではの果物が並んでいた。そう!三次ピオーネだ。巨峰とマスカットをかけ合わせた品種で、摘果やジベレリン処理などを施すことで大きな種なしぶどうが出来上がる。
今から30年以上前、地元で組合を作り山を切り開き、苗木を植えた。天災や成育不順などさまざまな難儀を克服しながら品種改良を重ね、今では「黒い真珠」と銘される有名なブランドになっている。地元の小学校ではその作業を体験する授業が数回あり、生産者の方々から聞き取った話を元にした劇が披露される。私も、子どもが小学校に通っていた当時その劇を見たことがあったが、長年の苦労に思いを馳せて涙が浮かんだことを、今でも思い出す。
その当時からすると、様々な変化が見えてくる。生産者の高齢化、気温の上昇や天候不順、諸経費の高騰など。その中でもブランド価値を保ち続けるためのご苦労は、並々ならぬものがあるだろう。そのご苦労に思いを馳せると共に、三次市のPRとして「三次ピオーネ」を今年も各所にお届けしたい。