
あなたはカラオケ曲のレパートリーが、いくつありますか?
十八番の歌は、あなた一人で歌いますか?それとも大切な誰かと歌いますか?
あなたがその曲を歌う時、きっといくつもの思い出がよみがえっていることでしょう。
いろんな感情がわきあがってくるでしょう。
その曲にのせて、誰かに大切なメッセージを伝えようとしているでしょう。
晩年の親鸞聖人は、500をも超える「和讃」を著されました。和讃とは、諸仏・菩薩・高僧の徳や経典・教義などをわかりやすく日本語で讃歎した歌謡を指します。それまで漢文のみで伝えられてきた仏教が、日本語を交えることで人々に身近になったことは間違いありません。七・五の12音節を一句として連ねる形式ですから口ずさみやすく、のちの今様の成立や現代に伝わる童歌などに大きな影響を与えたといわれています。
つまり、これら和讃には節が付けられていたというのです。残念ながらその節を当時のままに再現することは難しいようですが、歴代の僧侶の中でも、親鸞聖人の和讃はその数が圧倒的に多いそうです。和讃が数多く生まれることで、仏教を読み理解しようとする向き合い方から、歌い分かち合うものへと拡がっていったのではないでしょうか。それは、仏・祖の願いとはたらきに出遇われた親鸞聖人ご自身の慶びであり、僧俗・性別・職業などの違いを超えて「ただいま、み仏と俱にある」という念仏者の慶びそのものだったのではないでしょうか?
明日5月21日は、浄土真宗宗祖・親鸞聖人の誕生日です。お誕生日には「おめでとうございます」と声をかけることが多いでしょうが、私は「お生まれくださって、有り難うございます」と申しあげます。