先日、お寺の総代さん(=ご門徒さんの代表)が集まられた研修会「山県東組門徒総代連絡協議会」の講師を勤めさせていただきました。講題は「もれなく関わる仏事ってなあに?-仏事の思い出は生きる力になる-」として、浄土真宗のお葬儀やご法事の意味についてお話をいたしました。
僧侶・住職にとっては日々勤めている仏事ですし、総代さんにとっても体験済みのお葬儀です。しかし、そのお葬儀の意味を日常にじっくり聞いていただくご縁は、なかなかありませんでした。私の独りよがりにならないよう担当のお寺さまと何度も打ち合わせを重ねて、このテーマとなりました。源光寺仏教入門講座などでお話ししてきた内容を手直しして、ご紹介をしました。総代の皆さまにとっては息子のような者がお話しするわけですから、とても緊張しました。「ご家族や子どもさん、それぞれのお寺のご門徒さんにも、今日の内容をご紹介下さい」と締めくくりました。
皆さまからの感想を拝見すると、自分のこととしてじっくり聞いていただいたことが伺えて、ホッとしました。これまで細々ながら積み重ねてきたことがわずかでもお役に立てたようで、本当にうれしかったです。
終了後、「彩蔵」に会場を移し、担当や役員のお寺さまとの懇親の場を設けて下さいました。おもてなしが行き届いたお店で、もったいないほどのお料理をいただきながら、私自身の振り返りだけでなく、お寺さまから研修会の気づきや地域の現状を聞かせていただくことが出来ました。過疎地の私たちにとってはいろんな意味で厳しい時代ですが、共に、仏さまの教えに導かれてある心強さを再確認することが出来ました。
担当くださったた吉川さん(実は、住職課程の同期で、以来お付き合いが続いているのです。とても有り難いです!)、そして山県東組の皆さま、「彩蔵」さま、本当に有り難うございました。
■以下は、参加者からいただいた感想です。
臨終勤行の意味を初めて聞いた。勉強になりました。家族に話します。
今の若い人に説明できれば、大変良いと思います。
今日の研修は、各寺院で平素しっかり伝えていただきたい。門徒とお寺との繋がりを深くするために。
死への向かいの思いの大切なことを、葬儀の流れから学ぶことができました。ありがとうございました
これからは生き方、人との繋がりを大切にして前向きに過ごしたいと思わせていただきました。さだまさしの歌の通りですね。
法名をいただいたことを思い出しました。今後も精進したいと思います。今日は、ご縁を頂きありがとうございました
浄土真宗の仏事について、初めて理解のできる法話を聞きました。是非、お寺の法座に講師で来ていただきたいと思います。
総代となって知識の無さに申し訳ない。また、お経を読んでいてこれは何を意味しているのか考えてお経をあげなくてはいけないが、なかなかそこまではいかない。人生を振り返ってみて、なんと短く感じたことか。子ども達にも親として恥ずかしくない生き方をしなくてはと考えさせる講話だった。
思っていたことが間違っていたり、勘違いしていることが多いことがわかった。
(葬儀の)大筋の流れについてはコピーで配布してほしい。メモをとる時間がない。
平素考えなかったことの説明があり、良い講演だった。
臨終勤行本人の遺言という言葉は、平素より仏教に深く関わる必要性を感じた。仏の弟子になりたい。
まずは、枕経の意味の違いを初めて知った。大変良いお話を聞きました。昨年よりこの5月まで近所の5件の葬儀をお世話しました。今日のお話で、もう一度見直し学習しなおそうと思いました。また、総会などでも今日の話を皆に少ししてみようかと思っています。
六道輪廻について、講話を頂きたかったです。
通夜勤行やお剃刀を正しく認識することができました。70代で先は長くないが、仏教について勉強したいと思った。良い動機付けとなった。
臨終勤行やお剃刀の意味と生き方、仏教の基本的なところをお教えいただいたことに感謝申し上げます。新鮮なテーマの取り上げに興味津々でした。有り難うございました。
今後に役に立つと思う。知らないことが多々あり、聞いて分かりました。
とても良い講話を聞かせていただきました。葬儀一連の意味合いを少し理解できたように思います。ありがとうございます。