コロナ以降はお互いマスクをしているので、知り合いとすれ違ったとしても気づくのが遅くなりますね。
「あ、源光寺さん!」
私「あ、こんにちは」
たまたま衣を着ていた私に気づいて、子ども会の保護者さんが声をかけてくださいました。
車から降りてお日さまがあたっていた私は、別れ際に
私「(雪が降っていた頃を思うと)少し暖かくなってきましたね」
とその方に声をかけた。すると、その方は少し首を傾けて
「いや、今日は寒いですよ」
とおっしゃっいました。
天気は気兼ねなく話題に出来る一つですが、暑い・寒いの感覚は実は人それぞれ違うことに改めて気づかされました。
そういえば数日前のこと。
「秋には、気温が10度に近づくととても寒く感じるけれど、冬には10度に近づくととても温かく感じるよね。同じ数字でも、捉え方が変わるよね」
と何気なく家族で話していたことも思い出しました。
同じ場に一緒にいても、思い浮かべているものさし・基準が同じとは限りませんね。
だから、暑い・寒いの感覚も一人ひとり違うのですね。
五感の受け止めさえ違うのですから、「幸せとは何か」という抽象的な価値観は、もっと差違が大きいのかも知れませんね。
だから、こちらの思い込みで一方的に話すのではなく、
「あなたはどう思っていますか?」
とお尋ねすることから始めています。
すると、思いがけない言葉や反応が返ってきて、私の先入観が見事に覆されることが多々あるのです。
その方とグッと距離が縮まったり、私の視野が広がったりとまさにライブです。
そんなかけあいが出来る関係性が、私はとても楽しいのです。