地元の方のお葬儀のために、市内の葬儀会館へ参りました。
控室で準備をしていると、担当の方がお茶を持ってきて下さいました。
お茶を一服頂きながら、あれ?今日は和菓子ではないなと思いながら、打ち合わせに入りました。
担当は、昨年からこのお仕事に就かれたNさんです。
私がご一緒するのは、今回で2度目です。
Nさん「慣れていませんので、よろしくお願いいたします」
と丁寧にごあいさつされました。
そして、一つひとつ確認しながら打ち合わせが進みます。
真摯にこの仕事に向き合うお姿に、たくさんの学びを頂きます。
「慣れてよいが 狎れてはならない」
との先人の言葉を思い出します。
一通りの打ち合わせが終わった時、
Nさん「明日はバレンタインですから、よろしかったらどうぞ」
と、先ほどのお茶請けのお菓子をそっと指しながら声をかけて下さいました。
私「あ、そうだったんですね。今日は和菓子ではないなと気になっていたんです!」
お葬儀を済ませ、ご出棺を待つ控室でかわいいチョコレート菓子を頂きました。
帰り際、Nさんが見送って下さいましたから、
私「お菓子、頂きました。美味しかったですよ!!」
とお礼を申しあげました。Nさんも、うれしそうな笑顔でした。
Nさんは、前回ご一緒したお通夜の際、私のご法話がとても印象深かったそうで、
お通夜のあと控室まで声をかけに来られました。
Nさん「先ほどの本を見せて頂いてもよろしいでしょうか?」
と、私がお通夜で会葬された皆さんにご紹介した絵本『平山郁夫のお釈迦さまの生涯』を懐かしそうにご覧になっていました。以前は、バスガイドをされていたこともあるそうで、平山先生の絵も学生さんたちによく紹介をされていたそうです。
これまでの出来事が再びよみがえってくる瞬間って、人生の不思議を感じますね。
さらに、どの業種であっても、心を込めてお仕事なさっている姿は、輝いていますし、本当に元気を頂きますね。私も、そうありたいです。
(今から七日参り、その後オンライン研修ですので、早い時間の投稿となりました。)