自身を厳しく見つめたお坊さまとは? 佐藤先生のご法話をYouTubeでも

2024年3月8日

■ご紹介:2024年源光寺永代経法座ご法話 その3
https://www.youtube.com/watch?v=RWtsyxeVpPQ

絵本のお坊さん-福間玄猷YouTubeチャンネル」をご視聴いただき、有り難うございます。

この動画は、2023年4月に源光寺でお勤めした永代経法座の一コマで、佐藤知水先生(本願寺派布教使/広島県福山市)のご法話(昼席・前半)です。

佐藤先生は、
親鸞聖人の師匠である法然さまの「愚者になりて往生す」という言葉とともに、その
ご生涯を紹介してくださいました。
法然さまは、智慧第一と褒め称えられた方でしたが、ご自身を三学の器にあらず」と厳しく見つめ、「愚痴の法然房」とおっしゃっておられたそうです。
三学とは、仏道修行の基本とされている戒・定・慧を指しています。
法然さまは、厳しい修行の末にその限界に大きく絶望される中で、善導大師のお言葉に出遇われたのでした。そして、そのお言葉によって、「私が称えていた南無阿弥陀仏は実は私の行ではなく、阿弥陀さまが選び定められた行(=大行)だった」ことに出会っていかれるのでした。

佐藤先生もご自身の日常生活をふり返りながら、「私たちも、戒・定・慧のどれ一つもできない姿をしています」と、とても素直に吐露されました。

そのお話を聴聞しながら、「私もそうだなあ」と深く気づかされました。そして、この私にも、阿弥陀さまからの南無阿弥陀仏が届いていたことに改めて気づかされ、とても有り難く思いました。

親鸞さまは、関東にいる門弟たちに対して、念仏の教えを伝えるためにたくさんの消息(手紙)を京都から書き送りました。冒頭の言葉は、その中でも最晩年の88歳の時に書かれた消息『末燈鈔』の中にある言葉です。

この動画視聴を通して、浄土真宗の教えがお葬儀・ご法事の単なる道具ではなく、苦悩を抱える人生の確かなよりどころとして受け止めていただけるものと思っています。いつでも・どこからでも・何度でもご視聴・お聴聞いただけます。さらに、若い世代にもご紹介ください。

これからも、源光寺のたゆまぬ取り組みを応援していただけると、うれしいです。

■ご紹介:2024年源光寺永代経法座ご法話 その3
https://www.youtube.com/watch?v=RWtsyxeVpPQ

投稿者について

福間 玄猷

1971年生まれ。本願寺派布教使・源光寺第14代住職 別名「絵本のお坊さん」 大阪府茨木市出身。平成8年三次市・源光寺へ入寺。《様々な経験を持った人々が集い、信頼できる温かなつながりを育む》そのような交流館を目指して、赤ちゃんからご年配の方まで世代を超えた活動を続けている。寺院や福祉施設はもちろん、各地の学校や保育所、コミュニティーセンター・いきいきサロンなどに招かれ、「いのち・こころ・真実を見つめる」ご法話や講演を重ねている。また、「子育て支援」「アドバンスケア・プランニング」「グリーフケア」を柱にした研修会も好評。子どもたちと富士山登山を3度完遂。グリーフケアアドバイザー1級/発達障害コミュニケーション初級指導者/つどい・さんあい 運営委員

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