どれもどなたも 踊り子さまよ
わしの口説きは 盂蘭盆(うらぼん)口説き
拍子かけ声 シャンシャとたのむ
今宵今晩 盆会の御座に
お盆のいわれを申するならば
昔々は千年昔
まだも昔は そのまた昔
釈迦が金口(こんく)の説法の御座に
仏の弟子が一千余人
あまたお弟子のある そのなかで
ことに優れし 目連尊者(もくれんそんじゃ)
修行かのうた 神通力で
地獄極楽 みなお見通し
母を訪ねて 六道巡り
ひょっとのぞいた 餓鬼道の世界
こともあろうに 母じゃの姿
羅漢(らかん)生むような母君さまも
我が子かわいさ 邪険の罪の
報いあらわれ 哀れな姿
供養の御食 とらんとすれば
燃える炎で のどを焼く
あわれいとしや 母上さまを
「救う手だてはいかに」と問えば
釈迦はのたもう 「阿弥陀をたのめ」
たのむ一念 母上さまは
蓮の花咲く お浄土参り
あらうれしやと 目連尊者
手振り足ぶり おかまいなしに
踊った身振りが この盆踊り
さあさ皆さん 遠慮はいらぬ
今宵はうれしい お盆の御座じゃ
男子、女子も 上手も下手も
老いも若きも 輪に入りなされ
これが、源光寺に伝わる盂蘭盆口説きです。
この口説きを聞けば、盆踊りの起こりがわかるようになっています。
私は各地のお寺さまにご法話で寄せていただきますが、
源光寺のような盆踊りは、数が少なくなっていると聞きます。
源光寺では、今年もお寺の境内で生の太鼓と口説きを聞きながら盆踊りが体験できます。
(今日は、今夏2回目の練習会でした。)
皆さんもお盆で実家に帰省した折、近隣のお寺さまで盆踊りが行われているか調べてみて、
ぜひお参りされてはいかがでしょうか。
盆踊りと言っても各地でそれぞれの特徴がありますから、
きっと今夏の素晴らしい思い出になると思いますよ。
■絵本のお坊さん問い合わせ先
名前:福間玄猷(ふくまげんゆう)
住所:広島県三次市西酒屋町甲156 源光寺内
電話:0824-63-5906
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源光寺では、毎年8月15日が盆踊りです。
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