新型コロナによる学校休校で、急に暇になった子どもたち。おばあちゃんの車に乗って、三次のひいばあちゃんの家に、お参りに来てくれた。
うれしくなった私は、お経を一緒に勤めた後、子どもたちにこんななぞなぞ。
私「あの、ひいばあちゃんにお願いがあります。すみませんが、透明なコップに水を8分目ほど入れて持ってきてください」
ひいばあちゃん「はい、住職さん」
私「有り難うございます。では、今日参ってくれた2人になぞなぞです。今から、私がこのコップの水を飲みます。
飲んだ後に、どうなりましたかと尋ねますから自由に答えてみてください。では、いただきます」
ゴクゴクゴク
私「あー、おいしかった。さて、どうなりましたか?」
孫A「水が半分無くなった」
孫B「玄さんの身体に入った」
私{では、ひいばあちゃんはいかがですか?}
ひいばあちゃん「まだ、半分残っていますね」
私「すごーい!ひいばあちゃんに大きな拍手を!」
私・孫A・B「パチパチパチ」
私「今までにもこのなぞなぞをたくさんの方に紹介してきました。実はほとんどに人が、水がなくなったと答えてくれました。
しかし、何人かの人はひいばあちゃんのように、まだ水が残っていると答えてくれました。
同じものを見ても、無くなったところに注目するか、残っているところに注目するかで、捉え方が大きく変わってきますね。
新型コロナの影響で、卒業式に出られなくなったり、学校で友だちと遊べなくなったりと、出来なくなった事も多いですね。
でも同時に、新型コロナの影響が無ければ、平日にこうしてひいばあちゃんの家に来ることも出来なかったでしょうし、
一緒にお参りすることも、お寺さんのお話を聞くことも出来なかったですね。
ひいばあちゃんが元気な時に、こうやって思い出をつくることが出来るのは、とても素晴らしいことです。
そう考えると、一つの出来事にも必ず裏と表があることがわかりますね。悪いことばかりでなく、よい点もあるということです。
その両方を見つけられる大人になってくださいね。では、もったいないので、残った水も最後まで飲んでしまおうと思います」
ゴクゴクゴク
私「あー、やっぱり三次の水はおいしいなあ!」
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として仏さまのお話しをします。
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わかりやすくお話しします。