柔らかな手首 学びが自らの変化に

2021年4月18日

かつて、子育て支援に関わる研修で聞いた話。
「最近の子どもたちは、握力が弱くなっています。皆さんの家の台所や洗面所にある水道を思い出してください。どんな蛇口がついていますか。最近は、カランを回すタイプからレバーを上げ下ろしするタイプに代わっているお宅が多いのではないでしょうか。レバー式の蛇口は、年配の方だけでなく体の麻痺などを抱えている人たちのバリヤフリーの観点からも、広く使われるようになっています。ただ、カランを回して水を出したり止めたりする動作がなくなってしまったことで、それが子どもの握力の変化にもつながっているのです。わずかなことのように思いますが、その動作を1日に何回繰り返し、一生のうちに何回開け閉めをしているかと考えたら、膨大な回数になりますね。また、手首が硬い子どもも増えています。赤ちゃんではあたりまえのハイハイや高這い(たかばい)をさせることよりも、早く立たせ歩かせようとすることが、手首の可動域を狭めてしまっている一因です。さらに、日本の最近の力士は、四股をとるのが苦手になったとも聞きます。その要因の一つに洋式トイレの普及を挙げる人もいます。これらの事例からわかるように、子育て支援も社会や生活の変化を頭に入れて関わるとよいですね」

最近、就寝前に筆ペンの練習をしている。習字は、小学生の時に、兄と一緒に習字教室にしばらく通ったことがあった。自分から学びたいと思ったのは、私が三次に来てからだ。当時、母が勤めていた小学校に指導に来られていた先生のお宅に、母と私・子どもの3人でお世話になっていた時期がある。数年にわたり、とても丁寧にご指導くださった。その先生には、茶道の手ほどきを受けたこともある。その先生がお亡くなりになった後は地元の先生の教室に通い始めたが、お寺の空き時間と教室の日程がなかなか合わず、最近では顔を出せずにいる。せめてと思ってはじめたのが、自宅でできるペン習字。そのテキストには、様々なお手本に加えていろんなアドバイスが書いてあり、手首を柔らかくするようにとも記されてあった。何気なく読んで練習を続けてきたが、先日ふとしたきっかけで字が滑らかに書けた気がした。よく考えると、手首が上手に使えたようなのだ。(スポーツや武道・楽器演奏・芸事を得意とする方にとっては、何を今さらと言われそうだが)読んでわかったつもりになっていたことが、身体を通して腑に落ちた瞬間だった。

今日は、源光寺での法要をお勤めした。始まる前に鐘を叩いた。いつも以上に、細やかに鐘がたたけた。どうやら今日も、手首が上手に使えていたようだった。うれしかった。子どもたちのために学んだことが、自らの日常生活にも様々な気づきや変化を与えてくれている。ふと「一生勉強 一生青春」という相田みつをさんの言葉がよみがえった。

■新たな仏縁の創造を願ってご紹介
【はじめての浄土真宗】「正信念仏偈」現代語訳を聞くhttps://www.youtube.com/watch?v=XHidnswZxQM
「平和な時代が続いてほしい!」絵本のお坊さんのインタビューに

樹林葬型公園墓地「びおらの丘」 http://www.genkouji.com/viola.html
お坊さんが必ず答えてくれるお悩み相談サイト hasunoha(ハスノハ)https://hasunoha.jp/
絵本のお坊さんブログ http://genkouji.com/blog/
絵本のお坊さん-福間玄猷YouTubeサイト
https://www.youtube.com/channel/UCc73yUyaufMqtftsDFuoCoA?view_as=subscriber
2021年源光寺春の彼岸法座ご法話 その2

仏教書朗読 『あなたがあなたになる48章』第47章


仏教説話『だいじょうぶだよ へいきだよ』(英語版)
https://www.youtube.com/watch?v=oaltcYtm0lE
福間玄猷 × 夜な夜なZoomバル コラボ企画その1
https://www.youtube.com/watch?v=YmUHZgFEWQw&t=5069s
築地本願寺(浄土真宗本願寺派)ホームページ https://tsukijihongwanji.jp/
浄土真宗本願寺派ホームページhttp://www.hongwanji.or.jp/
源光寺ホームページ http://www.genkouji.com/

■絵本大好き住職が出来ること。
1.仏さまのお話(=ご法話の会) ご依頼の場所へ出向き、人生の確かなよりどころ
として仏さまのお話しをします。
2.絵本の読み語り ご希望の場所に出向き、年齢にあわせた読み語りをします。
3.悩み事相談 人生・子育て・孫育て・人間関係・仏事などのご相談をお受けします。
4.お寺での楽しい行事をご紹介します。-門信徒会・仏教婦人会・お寺の子ども会
などで、新たな出会いと学びが広がります。
5.お坊さんとのコラボをお受けできます。お坊さんとの化学反応を楽しみませんか。
6.お寺という宗教空間をお貸しできます。深い気づきや発見があるでしょう。
7.お寺でのボランティアをご紹介します。
8.お墓の相続に関するご相談もお受けします。(樹木葬型公園墓地びおらの丘)
9.仏教入門講座をおすすめします。仏教の教えや作法のイロハから、
わかりやすくお話しします。

投稿者について

福間 玄猷

1971年生まれ。本願寺派布教使・源光寺第14代住職 別名「絵本のお坊さん」 大阪府茨木市出身。平成8年三次市・源光寺へ入寺。《様々な経験を持った人々が集い、信頼できる温かなつながりを育む》そのような交流館を目指して、赤ちゃんからご年配の方まで世代を超えた活動を続けている。寺院や福祉施設はもちろん、各地の学校や保育所、コミュニティーセンター・いきいきサロンなどに招かれ、「いのち・こころ・真実を見つめる」ご法話や講演を重ねている。また、「子育て支援」「アドバンスケア・プランニング」「グリーフケア」を柱にした研修会も好評。子どもたちと富士山登山を3度完遂。グリーフケアアドバイザー1級/発達障害コミュニケーション初級指導者/つどい・さんあい 運営委員

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