足袋から見える変化

2021年5月24日


(最近は、つま先の痛みが少なくなったな。穴が空くことが、少なくなったなあ)
つい最近、足袋の裏を見ていてふと気がついた。これまでは、足の重心のかけ方が前方に偏っており、靴のつま先が著しく減ることがあたりまえだった。特に左足は、その傾向は強かった。生まれつきの小児麻痺の影響である。だから、衣を着ることの多い私は、どうしても足袋の痛みが激しく、最後には親指付近に穴が開いて処分してしまうことになる。私にとっては仕方がないのだ、もうこれは治らないのだ、一生付き合っていくしかないものだと思っていた。足袋屋さんの相談すると「足袋は消耗品ですよ」と言われるが、処分するたびに(もったいないな、申し訳ないな)と心苦しかった。

ところが最近、穴が空くことが少なくなり、一つの足袋を長く履けるようになってきた。それは、私にとって、うれしい変化であった。でも、日常生活において特別に大きな変化は思い当たらない。強いて言うなら、昨年末に出会った「福山ホースクラブ」での乗馬体験と自宅で続けているJOBA体験。乗馬前に私の身体に合わせたマッサージをしていただき、日常出来るアドバイスも頂いた。その結果、ほんのわずかずつではあるが股関節の可動域が大きくなり、下肢の緊張がほぐれ、歩幅が広がり、重心の書き方や姿勢、さらには歩き方にも変化が感じられてきた。その変化をこの足袋の裏がはっきりと可視化してくれた。何気ない日常生活においても、体の変化は印象に残りやすく、いつでも思い出すことができる。新型コロナ騒動に関わる研修の中で、「調息-調身-調心(心を整えるには、まず自分が直接コントロール出来る呼吸を整えることから始め、次に姿勢を整えると、自然に心も整ってきます)」と学んでいたから、自分の体の変化がうれしかった。まさか、この歳になっても改善するとは、夢にも思っていなかった。

この体の変化は、心の変化にもつながってくる。今まであたりまえに聞いてきた仏教や浄土真宗の教えも「そうだったのか」と大きなうなずきを持って受けとれられることも増えてきた。他の人からはなかなかわかりにくい変化だろうが、私の中では、そのようなささやかな気づきや発見・変化が生まれているのだ。まさに、昨日ではない私を生きている。「諸行無常」との言葉に大きくうなずかされる。きっと、いのち終わるその瞬間までそれは続いていくのだろう。この変化を心ある方と分かち合うことが出来れば、なおうれしい。さあ、明日も足袋を履いて月参りに伺おう。どんな変化を感じられるだろうか、楽しみだ。

■新たな仏縁の創造を願ってご紹介
仏教説話『だいじょうぶだよ へいきだよ』(英語版)
https://www.youtube.com/watch?v=oaltcYtm0lE
2021年源光寺永代経法座ご法話 その2

築地本願寺(浄土真宗本願寺派)ホームページ https://tsukijihongwanji.jp/
浄土真宗本願寺派ホームページhttp://www.hongwanji.or.jp/
源光寺ホームページ http://www.genkouji.com/
【はじめての浄土真宗】「正信念仏偈」現代語訳を聞くhttps://www.youtube.com/watch?v=XHidnswZxQM
かけあい法話「おかげさまってどんな意味?」

樹林葬型公園墓地「びおらの丘」 http://www.genkouji.com/viola.html
お坊さんが必ず答えてくれるお悩み相談サイト hasunoha(ハスノハ)https://hasunoha.jp/
絵本のお坊さんブログ http://genkouji.com/blog/
絵本のお坊さん-福間玄猷YouTubeサイト
https://www.youtube.com/channel/UCc73yUyaufMqtftsDFuoCoA?view_as=subscriber

■絵本大好き住職が出来ること。
1.仏さまのお話(=ご法話の会) ご依頼の場所へ出向き、人生の確かなよりどころ
として仏さまのお話しをします。
2.絵本の読み語り ご希望の場所に出向き、年齢にあわせた読み語りをします。
3.悩み事相談 人生・子育て・孫育て・人間関係・仏事などのご相談をお受けします。
4.お寺での楽しい行事をご紹介します。-門信徒会・仏教婦人会・お寺の子ども会
などで、新たな出会いと学びが広がります。
5.お坊さんとのコラボをお受けできます。お坊さんとの化学反応を楽しみませんか。
6.お寺という宗教空間をお貸しできます。深い気づきや発見があるでしょう。
7.お寺でのボランティアをご紹介します。
8.お墓の相続に関するご相談もお受けします。(樹木葬型公園墓地びおらの丘)
9.仏教入門講座をおすすめします。仏教の教えや作法のイロハから、
わかりやすくお話しします。

投稿者について

福間 玄猷

1971年生まれ。本願寺派布教使・源光寺第14代住職 別名「絵本のお坊さん」 大阪府茨木市出身。平成8年三次市・源光寺へ入寺。《様々な経験を持った人々が集い、信頼できる温かなつながりを育む》そのような交流館を目指して、赤ちゃんからご年配の方まで世代を超えた活動を続けている。寺院や福祉施設はもちろん、各地の学校や保育所、コミュニティーセンター・いきいきサロンなどに招かれ、「いのち・こころ・真実を見つめる」ご法話や講演を重ねている。また、「子育て支援」「アドバンスケア・プランニング」「グリーフケア」を柱にした研修会も好評。子どもたちと富士山登山を3度完遂。グリーフケアアドバイザー1級/発達障害コミュニケーション初級指導者/つどい・さんあい 運営委員

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