Google代理店から「無料で動画掲載できますよ」

2021年5月27日


先日かかってきた新しいタイプのセールス電話である。最初は母がとってくれたが、「何かよく分からんから、出てください!」と言われ、「どうせ、セールスですよ」と電話を代わった。

私「はい、お電話代わりました」
代理店「googleの代理店・・・の00です。この度、Googleマップに掲載されているお寺さまの静止画を動画に切り替えることが出来るようになりました。いかがでしょうか?」
私「コロナ騒動で、お寺も緊縮財政です。お金がかかるでしょうから、必要ありません」
代理店「いえ、今回はスポンサー様のご協力により、無料掲載となっています」
私「動画にわざわざ切り替えてもらうのに、無料なんですか?」
代理店「はい、そうです。ただいま、キャンペーンで無料となっています」
私「今回は無料でも、しばらくして何がしかの経費が発生することはありませんか。本当にいつまでも無料なんですか?」
代理店「今後も経費が発生することはありません」
私「あの~、それはこちら側にとっては良いことずくめの話ですけれど、なぜそういうことが可能なんですか?」
代理店「はい、スポンサー様からのご協力を頂いているからです」
私「ちなみに、そのスポンサーさんは、どのような会社さんですか」
代理店「はい、電力自由化を進めておられる会社様です」
私「ということは、この動画掲載に申し込んだら経費はかからないけれども、電力自由化に関わる契約変更をする必要があるというお話ですね」
代理店「はい、そうです」
私「それでは、はじめのお話と中身が変わってしまいますので、お断りします。失礼します。お疲れ様でした」
(読んでわかりやすいように、少し表現を工夫しました)

「新型コロナ騒動に関わらず激動の時代に、寺院を維持し仏法相続のためには、お寺からの情報発信力が求められている」と様々な研修で耳にしてきた。私自身、そのためにもやりたいことはたくさんある。しかし、どうしても経費を伴うことになるので、取捨選択しながら出来る範囲内で情報発信を進めている。その最中のセールスだから、「無料で動画掲載」と言われた時には一瞬心が動いた。

振り返れば、お寺は様々なセールスに狙われやすいようだ。「電話料金や電気料金が安くなります」「電話機やコピー機のリースを切り替えませんか。安くなりますよ」「yahooなどのインターネットサイトに、お寺の広告を安く掲載できますよ」「お寺のホームページを作りませんか」「永代供養墓を建てませんか」「電話帳に広告を出しませんか」・・・数え上げたら、きりがない。本来、職業に優劣はないのだから、ノルマが課せられ厳しい環境の中で仕事をしている人たちに丁寧に応対していた時期もあった。けれど、どの案件も最後までじっくり話を聞いたら、こちらの利点よりも、セールス側に利益が上がるようになっているものばかりだ。(当然と言えば当然である)実際、何度かこちらの判断ミスを経験した。それ以来、こちらの無知や隙につけいって言葉巧みに契約を取ろうとするセールスには、ついつっけんどうな返答をするようになってしまった。どんな小さな仕事でも、人が関わり何らかの技術が提供された場合には、何らかの経費が発生するはずである。その経費を支払うことなくただ(=無料)でその恩恵が受けられるということは この資本主義社会の中ではほとんどあり得ないことである。「何かきっと裏があるに違いない」と質問を続けた一コマを紹介した。

特殊詐欺事件の報道では、「だまされてはいけない」と常に注意喚起がされるが、その大前提に「だましてはいけません」ということを、もっとはっきり言わねばならないと思っている。
皆さまも、どうぞご用心!

■新たな仏縁の創造を願ってご紹介
浄土真宗本願寺派ホームページhttp://www.hongwanji.or.jp/
源光寺ホームページ http://www.genkouji.com/
【はじめての浄土真宗】「正信念仏偈」現代語訳を聞くhttps://www.youtube.com/watch?v=XHidnswZxQM
かけあい法話「おかげさまってどんな意味?」

樹林葬型公園墓地「びおらの丘」 http://www.genkouji.com/viola.html
お坊さんが必ず答えてくれるお悩み相談サイト hasunoha(ハスノハ)https://hasunoha.jp/
絵本のお坊さんブログ http://genkouji.com/blog/
絵本のお坊さん-福間玄猷YouTubeサイト
https://www.youtube.com/channel/UCc73yUyaufMqtftsDFuoCoA?view_as=subscriber
仏教説話『だいじょうぶだよ へいきだよ』(英語版)
https://www.youtube.com/watch?v=oaltcYtm0lE
2021年源光寺永代経法座ご法話 その2

築地本願寺(浄土真宗本願寺派)ホームページ https://tsukijihongwanji.jp/

■絵本大好き住職が出来ること。
1.仏さまのお話(=ご法話の会) ご依頼の場所へ出向き、人生の確かなよりどころ
として仏さまのお話しをします。
2.絵本の読み語り ご希望の場所に出向き、年齢にあわせた読み語りをします。
3.悩み事相談 人生・子育て・孫育て・人間関係・仏事などのご相談をお受けします。
4.お寺での楽しい行事をご紹介します。-門信徒会・仏教婦人会・お寺の子ども会
などで、新たな出会いと学びが広がります。
5.お坊さんとのコラボをお受けできます。お坊さんとの化学反応を楽しみませんか。
6.お寺という宗教空間をお貸しできます。深い気づきや発見があるでしょう。
7.お寺でのボランティアをご紹介します。
8.お墓の相続に関するご相談もお受けします。(樹木葬型公園墓地びおらの丘)
9.仏教入門講座をおすすめします。仏教の教えや作法のイロハから、
わかりやすくお話しします。

投稿者について

福間 玄猷

1971年生まれ。本願寺派布教使・源光寺第14代住職 別名「絵本のお坊さん」 大阪府茨木市出身。平成8年三次市・源光寺へ入寺。《様々な経験を持った人々が集い、信頼できる温かなつながりを育む》そのような交流館を目指して、赤ちゃんからご年配の方まで世代を超えた活動を続けている。寺院や福祉施設はもちろん、各地の学校や保育所、コミュニティーセンター・いきいきサロンなどに招かれ、「いのち・こころ・真実を見つめる」ご法話や講演を重ねている。また、「子育て支援」「アドバンスケア・プランニング」「グリーフケア」を柱にした研修会も好評。子どもたちと富士山登山を3度完遂。グリーフケアアドバイザー1級/発達障害コミュニケーション初級指導者/つどい・さんあい 運営委員

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