福祉施設の法話会が再開 苦悩が尊い仏縁に

2021年11月19日

新型コロナ騒動以降、それまで毎月ご依頼を受けていた福祉施設の法話会(2人が交代でお勤め)は、お寺と施設を結んだオンライン法話に変更された。これも実際に経験してみると、メリットとデメリットが見えてきた。終了後には、担当者の方と感想や気づきを毎回報告し合いながら、改善を続けてきた。

新型コロナにおける状況が県内・市内共に落ち着いていることから、「今月は、施設においでくださいますか?」とご依頼があった。久しぶりにお伺いすると、感染対策のために法話会場のレイアウトが変わっていた。「みなさん、ご法話を楽しみにしてくださっていますよ」と、職員さんが声をかけてくださった。時間になると、前回(コロナ以前)に寄せていただいたと同じほどの方々が集まってくださった。「あ、お寺さん!」「どこのお寺さんかいね?」「源光寺さんよ!」集まられた方同士で、語らいが盛りあがっている。皆さん、どことなくうれしそうだ。中には、私に向かって手を合わせ、「有り難うございます」と言ってくださる方もいらっしゃる。「あ、お元気でおられたんだ!」私もとてもうれしく、懐しかった。「正信念仏偈」を一緒にお勤めし、「偲ぶことが生きる原動力」というテーマでご法話をさせていただき、最後には仏教讃歌「恩徳讃」を一緒に歌って締めくくった。

「偲ぶ」とは、その人を思い出すことであり、思い出を語ることであり、お互いに聞き合うことである。そして、その時代背景を具体的に知ることである。こうしてお参りくださる方々は、先の戦争をはじめとして日本や世界の激動のただ中を生き抜いてくださった方々ばかりだ。学校の教科書では、たった数行でまとめられた出来事だが、そのことによって一人ひとりの人生は取り返しのつかない方向へ、簡単に展開してしまう。それらに関する喜怒哀楽がすべて言葉になるとは限らず、「墓場まで持っていく」出来事も少なくないだろう。自分や社会の不完全さが嫌というほど身にしみ、様々な苦悩と問いを抱えてこられた方々だから、真実なる仏さまのご縁にあえる「法話会」を楽しみにしてくださっているのだろう。この方々には、この度の新型コロナ騒動はどのように見えているのだろうか?本当は、一人ひとりにインタビューをしたい私である。そして、その言葉の数々を生きるヒントにさせていただきたい私である。人生の苦悩や問いが尊い仏縁につながっているお姿に、私の方こそ合掌・礼拝、お礼を申しあげたい。

■新たな仏縁の創造を願ってご紹介
樹林葬型公園墓地「びおらの丘」 http://www.genkouji.com/viola.html
お坊さんが必ず答えてくれるお悩み相談サイト hasunoha(ハスノハ)https://hasunoha.jp/
絵本のお坊さんブログ http://genkouji.com/blog/
絵本のお坊さん-福間玄猷YouTubeサイト
https://www.youtube.com/channel/UCc73yUyaufMqtftsDFuoCoA?view_as=subscriber
『みちしるべ 八正道シリーズ 正命 正しい生活』諸行はすぎ去るものである

2021三好春樹さん公開講演会-後半 https://www.youtube.com/watch?v=1EfSKRhaGNw
浄土真宗本願寺派ホームページhttp://www.hongwanji.or.jp/
築地本願寺(浄土真宗本願寺派)ホームページ https://tsukijihongwanji.jp/
源光寺ホームページ http://www.genkouji.com/
【はじめての浄土真宗】「正信念仏偈」現代語訳を聞くhttps://www.youtube.com/watch?v=XHidnswZxQM

■絵本大好き住職が出来ること。
1.仏さまのお話(=ご法話の会) ご依頼の場所へ出向き、人生の確かなよりどころ
として仏さまのお話しをします。
2.絵本の読み語り ご希望の場所に出向き、年齢にあわせた読み語りをします。
3.悩み事相談 人生・子育て・孫育て・人間関係・仏事などのご相談をお受けします。
4.お寺での楽しい行事をご紹介します。-門信徒会・仏教婦人会・お寺の子ども会
などで、新たな出会いと学びが広がります。
5.お坊さんとのコラボをお受けできます。お坊さんとの化学反応を楽しみませんか。
6.お寺という宗教空間をお貸しできます。深い気づきや発見があるでしょう。
7.お寺でのボランティアをご紹介します。
8.お墓の相続に関するご相談もお受けします。(樹木葬型公園墓地びおらの丘)
9.仏教入門講座をおすすめします。仏教の教えや作法のイロハから、
わかりやすくお話しします。

投稿者について

福間 玄猷

1971年生まれ。本願寺派布教使・源光寺第14代住職 別名「絵本のお坊さん」 大阪府茨木市出身。平成8年三次市・源光寺へ入寺。《様々な経験を持った人々が集い、信頼できる温かなつながりを育む》そのような交流館を目指して、赤ちゃんからご年配の方まで世代を超えた活動を続けている。寺院や福祉施設はもちろん、各地の学校や保育所、コミュニティーセンター・いきいきサロンなどに招かれ、「いのち・こころ・真実を見つめる」ご法話や講演を重ねている。また、「子育て支援」「アドバンスケア・プランニング」「グリーフケア」を柱にした研修会も好評。子どもたちと富士山登山を3度完遂。グリーフケアアドバイザー1級/発達障害コミュニケーション初級指導者/つどい・さんあい 運営委員

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