目そのものは、目を見れない。私は、私自身を覩ることができない。だから・・・

2022年7月26日

眼科に行きました。自分の目なのですが、(あたりまえのようですが)私には目の状態がわかりません。だから、定期的な検診を受けています。スタッフの方が様々な機器を使い、眼圧や視力などを調べてくださいます。「今かけているメガネでは、手元が見えにくいようだから、もう一つ手元用を作った方が疲れにくいと思いますよ」とアドバイスをくださいました。さらに、今回初めて「目の写真を撮ります」といわれて受けたのが、「眼底三次元画像解析(OCT)検査」でした。「誤差の範囲かも知れないけれど、右目に少し視力の出にくいところがあるので、定期的に検査しましょう」と教えてくださいました。最後に、眼科医の診察を受けて終わりました。教えてもらって、気づくことがたくさんありました。

私たち人間は、自分のことでありながら、自分があまり覩えていないのかも知れませんね。なぜなら、外界の物をたくさん見ることが出来る目ではありますが、自分の内面を覩るようには出来ていないからです。「自分のことは、自分が一番わかっている!!」と親に反抗したことはありますが、「本当にわかっていたか?」と今問われたら、「ごめんなさい!!」というしかありませんね。

だから、人間を「正見の眼」で覩てくださっている仏さまに出会い、(日常において)仏さまの言葉を聞いていく(=聴聞の)必要があるのだと思っています。

自らの欲望に暴走せず、世間の理不尽に絶望しないためにも。

投稿者について

福間 玄猷

1971年生まれ。本願寺派布教使・源光寺第14代住職 別名「絵本のお坊さん」 大阪府茨木市出身。平成8年三次市・源光寺へ入寺。《様々な経験を持った人々が集い、信頼できる温かなつながりを育む》そのような交流館を目指して、赤ちゃんからご年配の方まで世代を超えた活動を続けている。寺院や福祉施設はもちろん、各地の学校や保育所、コミュニティーセンター・いきいきサロンなどに招かれ、「いのち・こころ・真実を見つめる」ご法話や講演を重ねている。また、「子育て支援」「アドバンスケア・プランニング」「グリーフケア」を柱にした研修会も好評。子どもたちと富士山登山を3度完遂。グリーフケアアドバイザー1級/発達障害コミュニケーション初級指導者/つどい・さんあい 運営委員

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