こんな大雪でもお寺にお参り 頭が下がった私

2023年1月28日

   

今日は、お寺の子ども会の日(毎月第4土曜日)でした。空手の先生においでいただき、「ミニ空手教室」も初めて実施する予定で準備していました。ところが、この大雪。昨晩からの積雪も30センチ近くあり、送り迎えの安全などを考えてオンライン開催に切り替えました。

子どもたちそれぞれの家と源光寺を結んで、グループLINEのビデオ通話機能を使ったオンライン開催です。この3年間のコロナ対応で何度か体験済みですから、今日はスムーズに実施できました。やはり、慣れは大切ですね。パソコン越しに朝の挨拶をし、出欠を確認。源光寺の雪の状況を紹介し、正信偈をみんなでお勤め、さらに絵本の読み聞かせで終了でした。

その後、父と一緒に駐車場や境内を雪かきをしました。何か後ろで人の気配がしました。
「おや!」
と思ってふり返ると、「びおらの丘」にご主人を納骨されている方が山門に立っておられるではありませんか?
私「まああ!!この大雪の中、よう参られましたね」
とお声かけをすると、
Kさん「ええ。でも、上のびおらの丘までは上がれません。今日はここでお参りさせていただきます」
と言って、本堂の前で阿弥陀如来さまに合掌礼拝をされました。
Kさん「今日は、道が空いていなかったので時間がかかりました」
私「そうですよね。今日は土曜日ですから子どもたちもお休みです。雪が積もったままですから、歩道は歩きにくかったでしょう」
Kさん「でも、仕事を引退した身ですから、このくらいのことはさせてもらわないと」
そう言って、短い長靴のままお帰りになりました。

後ろ姿を見送りながら
「お気を付けてくださいね」
と声をかけていました。自ずと頭が下がっていました。
今日も、私の心の中に新しい思い出が刻まれました。
一人ひとりのお姿から、尊い学びを頂いている私です。

投稿者について

福間 玄猷

1971年生まれ。本願寺派布教使・源光寺第14代住職 別名「絵本のお坊さん」 大阪府茨木市出身。平成8年三次市・源光寺へ入寺。《様々な経験を持った人々が集い、信頼できる温かなつながりを育む》そのような交流館を目指して、赤ちゃんからご年配の方まで世代を超えた活動を続けている。寺院や福祉施設はもちろん、各地の学校や保育所、コミュニティーセンター・いきいきサロンなどに招かれ、「いのち・こころ・真実を見つめる」ご法話や講演を重ねている。また、「子育て支援」「アドバンスケア・プランニング」「グリーフケア」を柱にした研修会も好評。子どもたちと富士山登山を3度完遂。グリーフケアアドバイザー1級/発達障害コミュニケーション初級指導者/つどい・さんあい 運営委員

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