お寺さんに聞いてもらって、うれしかった! いえ、私こそ!!

2020年3月3日

 僧侶とご門徒の関係は、1対1が基本だ。
だから、他人はもちろん、家族にすら(いや、家族だから!)言えない「ここだけの話」も聞かせていただける。
今日も70代のお一人暮らしのお宅へ月参り。
難儀になった体を嘆きながらも、亡くなられた旦那さんのことやご自身の現役時代のこと、
今でも読んでいる小説や漫画について、いろいろお話しくださった。とても、楽しかった。
 
 私の僧侶としての学びは、こうしたご門徒さんとのやりとりが基本となっている。
一人ひとりの人生における悲喜こもごもから始まり、その時代背景や人間関係の移ろい、
健康や病気に関すること、育児や介護・看護のこと、地域や政治・外交のこと、商売に関すること、宗教や道徳に関すること・・・。
話題は、本当に多岐にわたる。
最近は、その中身の善悪については頓着しなくなり、聞かせてもらえること自体がうれしく、
その方の歩んでこられた人生そのものをそのまま聞けるようになってきた。
まさに、私自身が人生勉強をさせていただいていると思っている。
 
 お互いの利害・損得・善悪が絡んでくるため、身近になればなるほど、相手の話を素直に聞けなくなるのが世の常である。
しかし、私は僧侶という第三者の立場であるため、何の躊躇もなくお話を聞ける。
「長々とこんな事まで聞いてもらって、有り難うございます」
と言っていただくことが多いけれど、
「私の方が聞かせてもらって、有り難うございます」
これが私の本音である。
教科書のただの暗記物として捉えていた歴史の出来事がご門徒さんのかつてのエピソードと重なった時、
その出来事がありありと私の頭の中に刻まれていく。それは、そのまま私にとっての貴重な学びとなっていく。

 新型コロナウイルスの対応で、お寺さまに招かれる法話会のいくつかは中止になってしまったが、
1対1の月参りは、今日もこうして続けられている。(もちろん、私自身の健康管理も十分留意をしている)
このような状況でも「お寺さん、命日に参ってください」「私の話を聞いてください」との声は心からうれしく、
さらにご門徒さんのメンタルケアのささやかな助けになっているとするなら、住職冥利に尽きる。

さあ、明日は、お寺で「悩み事相談」をお受けすることになっている。
今、私にできることを大切に重ねていこう。

■絵本のお坊さん問い合わせ先 
 名前:福間玄猷(ふくまげんゆう)
 住所:広島県三次市西酒屋町甲156 源光寺内
 電話:0824-63-5906
 メール:info@genkouji.com
 源光寺ホームページ:http://www.genkouji.com/
 Facebook:https://www.facebook.com/gfukuma
 絵本のお坊さんブログ:http://genkouji.com/blog/
 仏教童話『アマリリスのような女の子』YouTube動画版(紙芝居読み語り+絵本大好き住職のご法話)https://www.youtube.com/watch?v=QgTJHOmzKd8&t=194s

■絵本大好き住職が出来ること。
1.仏さまのお話(=ご法話の会) ご依頼の場所へ出向き、人生の確かなよりどころ
  として仏さまのお話しをします。
2.絵本の読み語り ご希望の場所に出向き、年齢にあわせた読み語りをします。
3.悩み事相談 人生・子育て・孫育て・人間関係・仏事などのご相談をお受けします。
4.お寺での楽しい行事をご紹介します。-門信徒会・仏教婦人会・お寺の子ども会
  などで、新たな出会いと学びが広がります。
5.お坊さんとのコラボをお受けできます。お坊さんとの化学反応を楽しみませんか。
6.お寺という宗教空間をお貸しできます。深い気づきや発見があるでしょう。
7.お寺でのボランティアをご紹介します。
8.お墓の相続に関するご相談もお受けします。(樹林葬型公園墓地びおらの丘)
9.仏教入門講座をおすすめします。仏教の教えや作法のイロハから、
  わかりやすくお話しします。

投稿者について

福間 玄猷

1971年生まれ。本願寺派布教使・源光寺第14代住職 別名「絵本のお坊さん」 大阪府茨木市出身。平成8年三次市・源光寺へ入寺。《様々な経験を持った人々が集い、信頼できる温かなつながりを育む》そのような交流館を目指して、赤ちゃんからご年配の方まで世代を超えた活動を続けている。寺院や福祉施設はもちろん、各地の学校や保育所、コミュニティーセンター・いきいきサロンなどに招かれ、「いのち・こころ・真実を見つめる」ご法話や講演を重ねている。また、「子育て支援」「アドバンスケア・プランニング」「グリーフケア」を柱にした研修会も好評。子どもたちと富士山登山を3度完遂。グリーフケアアドバイザー1級/発達障害コミュニケーション初級指導者/つどい・さんあい 運営委員

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