私も冬野菜のように

2020年3月5日

 この度の「新型コロナウイルス」に限らず、人生には様々なピンチが襲いかかる。
直後は頭も混乱し、何も手につかない。
しばらくすると、何でこうなったのかと犯人捜しを始める。
しかし、犯人捜しは、人の心身を疲れさせる。
疲れてしまった自分が、さらにその犯人捜しをする。
悪循環が続く。

 この悪循環を断ち切るには、「モデル」に出会うことが大切だと思っている。
贅沢三昧を生きた人ではなく、艱難辛苦を生きた人を「モデル」にするとよい。
普段の生活の中では、艱難辛苦を生きた人の話を聞くことは少ないだろうし、そんな人生は歩みたくないと思っているし、
自分は関係ないと思っている人が多いだろう。
しかし、人生は意外と複雑なもので、思いがけないことが起こるものだ。つまり、自分の想定外のことが降りかかる。
想定外とは、自分のこれまでの経験では解決のヒントが見つからないということ。
だから、「こんなはずではなかった」「お先真っ暗」と思って、足がすくんでしまうのだ。
しかし、一見自分と無関係に思える人の人生もわけへだてなく聞いておくと、
それは自分の無意識に刻まれてふとしたきっかけで思い出される。
そしてそれが、想定外の出来事を受け止め、再び歩み出すきっかけをくれる。

 何気なく見ていたある日のニュースを、思い出した。それは、
暖冬のため雪が全く降らなかったため、葉が痛み冬野菜が出荷できなくなった。
その中でもキャベツは、お好み焼きの大切な具材であるから、大変だというもの。

 雪が降らなければ雪の下から掘り出す手間がかからないため、収穫の手間が省けていいのではないかと考えた私。
ものを知らないというのは、なんとも恥ずかしい。
実は、葉物野菜にとって冬の寒さと雪は、とても大切なのだそうだ。
寒さに耐えることで、野菜自身が「でんぷん」を「糖」にかえて生き延びようとする。
その結果、冬野菜が甘くなるとのこと。
一見厳しい環境が、野菜の生き延びる力を引き出しているということがわかった。
なんとも自然は、不思議なものだ。そして、野菜はたくましい。

そうだ!この度の私のモデルは、「冬野菜」だ!
私も「新型コロナウイルス」に関わるピンチをくぐり抜けることで、
どのような変化が生まれてくるだろうか、少し楽しみを見いだすことができた。

■ご紹介:おにおんぼうず
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投稿者について

福間 玄猷

1971年生まれ。本願寺派布教使・源光寺第14代住職 別名「絵本のお坊さん」 大阪府茨木市出身。平成8年三次市・源光寺へ入寺。《様々な経験を持った人々が集い、信頼できる温かなつながりを育む》そのような交流館を目指して、赤ちゃんからご年配の方まで世代を超えた活動を続けている。寺院や福祉施設はもちろん、各地の学校や保育所、コミュニティーセンター・いきいきサロンなどに招かれ、「いのち・こころ・真実を見つめる」ご法話や講演を重ねている。また、「子育て支援」「アドバンスケア・プランニング」「グリーフケア」を柱にした研修会も好評。子どもたちと富士山登山を3度完遂。グリーフケアアドバイザー1級/発達障害コミュニケーション初級指導者/つどい・さんあい 運営委員

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