お願いする私が、すでに阿弥陀仏に照らされてた

2020年7月26日

あなたは、仏前に座り合掌をする時、どんな姿勢をしているだろうか。また目はどうしているだろうか。
毎日の法務で出会う方々の合掌礼拝を拝見すると、どのような経緯でこの姿が定着したのかはわからないが、
目を閉じ首を少し前に傾けて合掌される方がほとんどである。

私がお勤めするお通夜・ご法事では、開式前に合掌礼拝・経本の扱い方・お焼香の作法を一通り紹介することにしている。
それによって、作法についての不安や心配が軽減され、お通夜・ご法事に落ち着いて参っていただけるようである。
合掌は、阿弥陀仏をしっかり拝見するために顔を上げて目を開けるようにとお話ししている。
それは、阿弥陀仏のお姿から、私を照らす光を感じ取っていただきたいからである。
阿弥陀仏の後光は、煩悩の闇を生きる私に届いている智慧の光明を現しているのだ。
欲望を叶えるためには神仏さえも利用し、「お願いしたくなる私」を知り尽くした上で、
その煩悩の闇を破り、仏の教えに生きてゆくように育て、必ず浄土往生を成し遂げようとの働きが具わった光である。

阿弥陀仏の仏前で合掌する時、「お願いする私」と「私を照らす阿弥陀仏」は同時である。
いや、「(私が)拝む前から、(阿弥陀仏に)拝まれていた」と受け取る方がしっくりくる。

さあ、明日からは、阿弥陀仏に合掌をする時、しっかり目を開けてその光を受け取ってほしい。
そして、その光には、この身の上にどのような変化があろうとも、私を照らし護り導いてくださる阿弥陀仏の働きがあることをいつでも思いだしてほしい。

最後に、親鸞聖人のご和讃の中から一首を紹介しておこう。

・煩悩にまなこさへられて   摂取の光明みざれども
 大悲ものうきことなくて  つねにわが身をてらすなり
(私たちは煩悩に眼(まなこ)をおおわれて、摂取して下さる阿弥陀如来の光明を見ることができないが、
大悲の阿弥陀如来は少しもあきることなく、常に私たちを照らし護って下さっている)

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投稿者について

福間 玄猷

1971年生まれ。本願寺派布教使・源光寺第14代住職 別名「絵本のお坊さん」 大阪府茨木市出身。平成8年三次市・源光寺へ入寺。《様々な経験を持った人々が集い、信頼できる温かなつながりを育む》そのような交流館を目指して、赤ちゃんからご年配の方まで世代を超えた活動を続けている。寺院や福祉施設はもちろん、各地の学校や保育所、コミュニティーセンター・いきいきサロンなどに招かれ、「いのち・こころ・真実を見つめる」ご法話や講演を重ねている。また、「子育て支援」「アドバンスケア・プランニング」「グリーフケア」を柱にした研修会も好評。子どもたちと富士山登山を3度完遂。グリーフケアアドバイザー1級/発達障害コミュニケーション初級指導者/つどい・さんあい 運営委員

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