「ばちがあたっているのかも。拝んでもらったどうか」

2020年8月31日

 

ある悩み事相談の場面
Mさん「これだけ不幸が続くのは、なにかのばちがあたっているのかも。お寺で拝んでもらったらどうか。と言われてきました」
私「では、私が拝みますから100万円お供えくださいと申しあげたらどうされますか?」
Mさん「どうやって(お金を)かき集めようかと考えます」
私「いやいや、そこでだまされてはいけないんですよ。たくさんのお供えをしたら不幸がなくなると教えるのは、まともな宗教ではありません。
今、そのことに気づいてもらうためにわざとこのような言い方をしましたが、それは宗教の名を借りた商売です。
私は、そのような立場はとりません。なぜこのような状況になっているのか、本当はどうしたいと思っているのか、
そのためには自分は何をどうすれば良いのかということを自分で考えることが、まずやるべきことです。
実は、時間のかかる作業ですが、そこからしか始まりません。
そのためのきっかけとして、自分がどのようにあっても必ず照らし、支え、導いてくださる存在(=阿弥陀仏)に
出会うきっかけ作りをさせていただいているのです。
ご家族のご病気も、実はお気づきのように、ご本人の長年の生活習慣がきっかけとなっていますよね。
その生活習慣の問題は、だれかに拝んでもらって解決できるものではありません。
ご本人がこれからの生活習慣を考え直すことが基本になりますね。だからといって、自己責任という単純な言葉で片付けてはいけません。
身体の不調や人生の苦悩は、自分だけでなく、自分を取り巻く様々な環境の影響を受けて生じているものです。
だからこそ、本人をどう支えていけるかと家族としても工夫する必要があるのです。
互いをわかり合おうとすることも大切なのです。お金を払って他人に拝んでもらって解決するような単純な問題ではないのです」

Mさん「今までもいろんなお寺に行きましたが、こんな話は初めて聞きました。言われてみればその通りですね。
自分の考え方を変えなければなりませんね。そして、いつも口癖のようにばちが当たると言っていた近所の方にも教えてあげなければいけませんね。
源光寺さんに出会えてよかったです」
後日、Mさん家族は、源光寺で満中陰のご法事に参られた。

 ご法事が終わって、ご家族が
「(これまでいろいろあったので)どうなることかと思っていたけど、ようやくここまで来た」とつぶやかれた。
新たなスタートの後押しが出来たとするなら、住職としてはとても嬉しい。

■新たな仏縁の創造を願ってご紹介
仏教書朗読『あなたがあなたになる48章』第12章 福間玄猷YouTubeチャンネル

仏教説話紙芝居『もったいない ありがたい』(メッセージ動画つき)

「明るい方へ みんなで乗り越えよう!プロジェクト」

築地本願寺(浄土真宗本願寺派)ホームページ https://tsukijihongwanji.jp/
浄土真宗本願寺派ホームページhttp://www.hongwanji.or.jp/
源光寺ホームページ http://www.genkouji.com/
源光寺樹林葬型公園墓地「びおらの丘」 http://www.genkouji.com/viola.html
樹木葬型公園墓地「びおらの丘」ご紹介動画

お坊さんが必ず答えてくれるお悩み相談サイト hasunoha(ハスノハ)https://hasunoha.jp/
絵本のお坊さんブログ http://genkouji.com/blog/
福間玄猷YouTubeサイト
https://www.youtube.com/channel/UCc73yUyaufMqtftsDFuoCoA?view_as=subscriber

■絵本大好き住職が出来ること。
1.仏さまのお話(=ご法話の会) ご依頼の場所へ出向き、人生の確かなよりどころ
  として仏さまのお話しをします。
2.絵本の読み語り ご希望の場所に出向き、年齢にあわせた読み語りをします。
3.悩み事相談 人生・子育て・孫育て・人間関係・仏事などのご相談をお受けします。
4.お寺での楽しい行事をご紹介します。-門信徒会・仏教婦人会・お寺の子ども会
  などで、新たな出会いと学びが広がります。
5.お坊さんとのコラボをお受けできます。お坊さんとの化学反応を楽しみませんか。
6.お寺という宗教空間をお貸しできます。深い気づきや発見があるでしょう。
7.お寺でのボランティアをご紹介します。
8.お墓の相続に関するご相談もお受けします。(樹木葬型公園墓地びおらの丘)
9.仏教入門講座をおすすめします。仏教の教えや作法のイロハから、
  わかりやすくお話しします。

投稿者について

福間 玄猷

1971年生まれ。本願寺派布教使・源光寺第14代住職 別名「絵本のお坊さん」 大阪府茨木市出身。平成8年三次市・源光寺へ入寺。《様々な経験を持った人々が集い、信頼できる温かなつながりを育む》そのような交流館を目指して、赤ちゃんからご年配の方まで世代を超えた活動を続けている。寺院や福祉施設はもちろん、各地の学校や保育所、コミュニティーセンター・いきいきサロンなどに招かれ、「いのち・こころ・真実を見つめる」ご法話や講演を重ねている。また、「子育て支援」「アドバンスケア・プランニング」「グリーフケア」を柱にした研修会も好評。子どもたちと富士山登山を3度完遂。グリーフケアアドバイザー1級/発達障害コミュニケーション初級指導者/つどい・さんあい 運営委員

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA