「あ、見覚えのあるお念珠だ!」無駄ではなかった?仏縁の種まき

2020年12月18日

ご門徒さんである70代のHさんが急逝した。お連れ合いと子どもさんご家族で、長年生活を共にされていた。同じ町内会で大変気にかけてくださっていたので、私自身もとてもショックだった。お通夜はどうしても外せない講演があり、代わりに父に行っていただいた。
翌日、親戚も多いため葬儀会館でのお葬儀である。お孫さんにあたる青年が私を見るなり笑顔で近づいてきた。お祖父さまとの突然のお別れという悲しみの場面での笑顔に少し戸惑いながら、その時は「こんな形で再会するのは辛いね」と声をかけるしかなかった。すでに社会人となっているこの兄弟は、源光寺ルンビニー子ども会の卒業生。ふと私の視線が兄弟の指先に落ちた時、見覚えのある念珠が目に入った。「まだ使ってくれていたんだ!」それは、子ども会入学時に「これからずっと、大切に使ってください」とプレゼントしていたお念珠だった。
そして、Hさんの満中陰のご法事では、子ども会の時に使っていたお経の本を開いて一緒に「正信念仏偈」をとなえてくれた。納骨に移るしばしの時間に、お兄ちゃんであるY君の思い出を聞かせてもらった。

・小学校卒業以来でしたが、こうして源光寺に来ると懐かしいです
・6年生の時の出席カードが、まだ家の引き出しに入っていました
・鞆の浦に行ったことも覚えています(それは教区少年連盟のウオークラリーですね)
・玄猷さんの「正信偈」が、自分の原風景になっています
(だから、Y君はお葬儀の時に、笑顔で私を迎えてくれたんだな!!)

お寺の子ども会は小学生対象なので、卒業してしまうとほぼ縁が切れてしまう。どうしているだろうかとこちらが案じていても、彼らは中学・高校と進み、クラブや塾などで大忙し。多感な時期でもあるので、なかなかお寺には誘いにくい。だけど、彼らは彼らなりに心に留めてくれているようだ。仏縁の種まきはすぐには成果が見えにくいけれど、慌てずじっくり構えて続けていくことの大切さを、この兄弟が教えてくれた気がする。Y君・S君、有り難う。
さあ、明日は、今年最後の子ども会だ。どんなご法話をしようかな。

■新たな仏縁の創造を願ってご紹介
仏教説話紙芝居『だいじょうぶだよ へいきだよ』(青少年版 メッセージ動画つき)

築地本願寺(浄土真宗本願寺派)ホームページ https://tsukijihongwanji.jp/
浄土真宗本願寺派ホームページhttp://www.hongwanji.or.jp/
源光寺ホームページ http://www.genkouji.com/
【はじめての浄土真宗】「正信念仏偈」現代語訳を聞くhttps://www.youtube.com/watch?v=XHidnswZxQM
【はじめての浄土真宗】在家報恩講ってなあに?https://www.youtube.com/watch?v=xHJD2KEW8Wg
樹林葬型公園墓地「びおらの丘」 http://www.genkouji.com/viola.html
お坊さんが必ず答えてくれるお悩み相談サイト hasunoha(ハスノハ)https://hasunoha.jp/
絵本のお坊さんブログ http://genkouji.com/blog/
絵本のお坊さん-福間玄猷YouTubeサイト
https://www.youtube.com/channel/UCc73yUyaufMqtftsDFuoCoA?view_as=subscriber
仏教書朗読 『あなたがあなたになる48章』第28章

2020「三好春樹さん公開講演会」前半

2020「三好春樹さん公開講演会」後半

■絵本大好き住職が出来ること。
1.仏さまのお話(=ご法話の会) ご依頼の場所へ出向き、人生の確かなよりどころ
として仏さまのお話しをします。
2.絵本の読み語り ご希望の場所に出向き、年齢にあわせた読み語りをします。
3.悩み事相談 人生・子育て・孫育て・人間関係・仏事などのご相談をお受けします。
4.お寺での楽しい行事をご紹介します。-門信徒会・仏教婦人会・お寺の子ども会
などで、新たな出会いと学びが広がります。
5.お坊さんとのコラボをお受けできます。お坊さんとの化学反応を楽しみませんか。
6.お寺という宗教空間をお貸しできます。深い気づきや発見があるでしょう。
7.お寺でのボランティアをご紹介します。
8.お墓の相続に関するご相談もお受けします。(樹木葬型公園墓地びおらの丘)
9.仏教入門講座をおすすめします。仏教の教えや作法のイロハから、
わかりやすくお話しします。

投稿者について

福間 玄猷

1971年生まれ。本願寺派布教使・源光寺第14代住職 別名「絵本のお坊さん」 大阪府茨木市出身。平成8年三次市・源光寺へ入寺。《様々な経験を持った人々が集い、信頼できる温かなつながりを育む》そのような交流館を目指して、赤ちゃんからご年配の方まで世代を超えた活動を続けている。寺院や福祉施設はもちろん、各地の学校や保育所、コミュニティーセンター・いきいきサロンなどに招かれ、「いのち・こころ・真実を見つめる」ご法話や講演を重ねている。また、「子育て支援」「アドバンスケア・プランニング」「グリーフケア」を柱にした研修会も好評。子どもたちと富士山登山を3度完遂。グリーフケアアドバイザー1級/発達障害コミュニケーション初級指導者/つどい・さんあい 運営委員

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